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ANA、女性スタッフ中心に運航する恒例の「ひなまつりフライト」、2017年は石垣行き便で実施

2017年3月3日 実施

恒例になった感のあるANAのひなまつりフライト

 ANA(全日本空輸)は3月3日、羽田空港第2ターミナルビルの61番ゲートにおいて、同グループの女性スタッフが中心となって運航を行なう「ひなまつりフライト」を実施した。グループ全体が共同でイベントを行なうようになってからは4回目の実施となる。

 前回までは3月3日にちなんでANA33便(羽田発~伊丹行き)が対象となっていたが、同便はビジネス客が中心ということもあり、2017年はレジャー客が多いANA91便(羽田発~石垣行き)に変更された。使用機材はボーイング 787-8型機(登録記号:JA816A)で、機長は男性が務めるが、副操縦士の後藤瑞希氏をはじめ、7名のCA(客室乗務員)は女性が担当した。

 搭乗口となる61番ゲートではディスプレイに専用画面が映し出されたほか、周辺に記念撮影用のフォトパネルや、桃ならぬサクラの木などが飾られ、春らしい華やかなムードに。そこに登場したのは副操縦士をはじめCA 2名、地上旅客スタッフ2名、整備士2名、グランドハンドリングスタッフ2名、ケータリングスタッフ1名、車両整備スタッフ1名、計11名の女性スタッフ。石垣便の乗客はもちろん、手荷物検査場から出てきた乗客や、別の出発ゲートへと向かう乗客にひなあられを振る舞った。

今年は石垣行ANA91便で実施
フォトパネルも登場
CAに加え普段あまり乗客との接点がない部門のスタッフも参加
インタビューに答えてくれたスタッフ。左から相原さん、橋本さん、春さん、北村さん

 突然にひなあられを手渡された乗客は、最初「なにごとか!?」という顔をしていたが、ひなまつりという言葉を聞くと一様に笑顔に。出発前の慌ただしいひと時に、一服の清涼剤となった様子だった。

 普段、乗客との接点がない整備などの部署に勤めるスタッフにとっても貴重な体験となったようで、

「直接お客さまに触れ合う時間がなかなかありませんので(イベントは)貴重な時間。飛行機に乗る楽しさを知っていただける機会になるとうれしい」(ANAラインメンテナンステクニクス 羽田整備部 相原麗奈さん)。

「お客さまと触れ合える機会があまりないので楽しかった。またこのような機会があるならぜひ参加したい」(全日空モーターサービスGSE整備部 橋本紗弥佳さん)。

「いつもはお客さまがいない時間に仕事をしているので、楽しそうな顔が見られたのはよかった。この経験を仕事に活かしていきたい」(ANAケータリングサービス 国内線オペレーション部 春日菜子さん)。

「普段はお客さまの顔を見てお話しする機会がなく貴重な体験ができた。笑顔で飛行機に乗り込むお客さまを見て、自分たちの仕事をしっかりしなければならないと感じた」(ANAラインメンテナンステクニクス 羽田整備部 北村萌華さん)

とコメントした。

 331名(うち幼児7名)の乗客を乗せたANA91便は、40名あまりの女性ハンドリングスタッフに見送られ11時18分にスポットアウト。11時34分に新石垣空港へ向けて離陸した。

ひなあられをプレゼント。海外からの乗客にも好意的に受け止められていた様子
搭乗開始
女性スタッフが並び華やかなボーディングブリッジ
こちらは搭乗証明書が入っている
搭乗口でもひなあられをプレゼント
地上ではボーディングブリッジを渡る乗客をお見送り
トーイングカーもひなまつり仕様
コンテナも飾り付けされていた
ターミナルビル側からもお見送り
操縦士室からも挨拶が帰ってきた
お見送りの間も出発便を担当する女性スタッフは業務をこなしていた
ハンドリングスタッフ全員でお見送り
ANA91便の出発後にハンドリングスタッフ全員で記念撮影