見渡す限り緑が豊かに続く、タイ東北部「イサーン地方」。気持ちのいい高原地帯が広がっています。 ここはイサーン地方とも呼ばれ、11〜14世紀に支配したクメール帝国の遺跡も残される地域。 タイの原風景も残る広大な地域を、遺跡を巡り、食を楽しみながらドライブしていきます。
日本(羽田)からバンコクには約6時間半のフライトで到着します。今回は日本航空 JL031便を利用し、羽田空港を11時20分に出発、バンコク(スワンナプーム国際空港)には現地時間の16時前に到着しました。羽田出発だけでなく、成田国際空港・名古屋(中部国際空港)・大阪(関西国際空港)出発など様々なアクセス方法があるので、関東在住以外の方も便利に旅行できます。
タイ東北部へは、バンコク(スワンナプーム国際空港またはドンムアン空港)から飛行機での移動がアクセスしやすく便利です。コーンケーンへはタイ国際航空が「タイスマイル」ブランドで運行しています。ノックエアーやエアアジア、タイライオンエアなどのLCCも運航しているので、慣れてきたら活用してみると良いでしょう。
所要時間は約1時間のフライトです。国際線から国内線に乗り継ぐ場合、一度手荷物をバンコクでピックアップして、国内線のカウンターで改めてチェックインすることが必要かどうかを事前に確認しておくと安心です。
※ なお、写真をクリックすると写真が拡大され、写真の説明も表示されます。
今回は、タイ東北部でも北側に位置する都市「ウドーンターニー」から車にて北から南下するという旅程にしました。バンコクからウドーンターニーまでのフライトは1時間ほど。短時間とはいえ、この日は日が暮れてからの到着となり、空港でレンタカーを借りてホテルに向かいます。
Udon Thani ウドーンターニー
ウドーンターニーでは「センターラ ホテル&コンベンション センター ウドーンターニー」という、市街中心にありショッピングモール「セントラルプラザ」も隣接している市内随一の大きさのホテルに2泊滞在しました。どちらも近代的で、タイの田舎町という雰囲気はまったくありません。空港からは7km弱で、最初の肩慣らしのドライブにはちょうどよい距離でした。
クンパワピーの紅い睡蓮。睡蓮が中心だが、一部には蓮も咲いている
次の日の朝、紅い睡蓮が約36キロ平方メートルの広大な湖に咲き埋め尽くされる「クンパワピー(紅い睡蓮の海)」に向かいます。ただし、紅い睡蓮が咲きほこるシーズンは12月から2月初旬頃まで。今回訪れたのは春(4月)で完全にシーズンオフ。残念なことにならないといいな……、と不安がよぎりますが、地元の人によると今年は異常気象の影響で奇跡的に全面ではないがまだ咲いているとのこと。期待できそうです。湖までウドーンターニーの市内からは約43kmのドライブです。
観光用ボートに乗る場所からは紅い睡蓮は見えませんでしたが、船頭さんが紅い睡蓮が群生して咲いている見所までシッカリ連れていってくれ、船首を花で囲まれたように向きを調整してくれます。SNS映え用の集合写真はバッチリ撮影してもらえます。
なお、睡蓮は早朝から昼に掛けて開花し、午後には花を閉じてしまいます。ちょっと早起きして日の出の時間帯に訪れるのがオススメですよ。
湖にはボートでのみ訪れることができるお寺もあって、この蓮に囲まれたお寺は、まさに極楽にあるように思えます。
このノーンハーンという湖は、睡蓮や蓮が咲くだけでなく、さまざまな野鳥に巡り会うことができます。バードウォッチングのポイントとしても名所にもなっているようで、専用のやぐらも用意されています。
湖のボート乗り場のすぐ近くには、「Ma der bua」というレストランカフェがあり、休憩にはちょうどよいので一服しましょう。ウドーンターニーでは定番の朝食で、フランスパンにハムを挟んだホットドックと、アルミの食器に目玉焼きハムなどを乗せた「カイ・クラター」があります。
タイを旅するなら、ぜひ「TAT」は知っておきましょう。TATとはTourism Authority of Thailand = タイ国政府観光庁の略称で、タイ東北部には7箇所のオフィスがあります。ガイドブックや地図の配布など、さまざまな観光情報を提供する案内所の役割も果たしています。地元ならではの見どころ、面白そうなスポットを教えてもらえます。
TAT(タイ国政府観光庁)ウドーンターニーオフィス 所長のSeksan Sripraiwanさんは、クンパワピーで咲く紅い睡蓮に囲まれた船上で、「ウドーンターニーは、イサーン地方でも特に見どころの多いエリア。飛行機を使えばバンコクからもアクセスもしやすく、チェンマイと合わせた観光なども良いでしょう。もちろんドライブを楽しんでもいいですし、バスや列車でも移動できます。クンパワピーでの紅い睡蓮の見頃は11〜2月。とても写真映えして、記念になるはずです。近隣の世界文化遺産のバンチェン遺跡もとても興味深い展示が多いので、ぜひ併せて訪れてみてください」と語ってくれました。
7月24日(水) 19:30より東京・神保町インプレスセミナールームで読者イベントを開催します。タイ国政府観光庁 東京事務所長 パッタラアノン・ナチェンマイ氏、マーケティングマネージャー 藤村 喜章氏、今回記事を執筆した村上 俊一氏など豪華ゲストをお迎えして、動画と未公開写真を交えてタイ東北部 イサーン地方の魅力をたっぷり語ります。応募締切は7月12日24時、申込みは こちらから
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