週末駅弁

「上州D51弁当」

石炭をイメージした竹炭ご飯とD51のナンバー入りお箸がユニーク

「上州D51弁当」
弁当名「上州D51弁当」
価格1000円
販売駅JR東日本 高崎駅など
購入場所東京駅 駅弁屋「祭」
購入日2015年10月15日

 ユニークな駅弁として、容器が新幹線やSLの形をしたものをご紹介しましたが、今回は容器もさることながら、ご飯やお箸がユニークな「上州D51弁当」をご紹介します。「上州」とは、群馬県の前身になった「上野国(こうずけのくに)」の別名で、「D51」は旧国鉄のD51型蒸気機関車のことです。JR東日本の高崎車両センター高崎支所には、復元したD51 498が所属しており、土日を中心に高崎駅~水上駅間の「SLみなかみ」などのSL列車に使用されています。このSL列車の車内などで食べるのにピッタリなのが上州D51弁当です。

 容器は黒い円筒形の形ですが、蓋の部分にはD51 498のボイラー前面にある煙室扉をイメージしたナンバープレートと開閉ハンドルがプリントされていて、D51の前面のような雰囲気が出ています。特徴的なのは、付属しているお箸です。一般的な駅弁に付属している割り箸とは異なり、プラ製ではありますが作りはしっかりとしています。また、「D51 498」とナンバプレートをイメージしたプリントも施されているため、容器とあわせて持ち帰ると、よい旅の記念になりそうです。

容器とお箸には「D51 498」とナンバプレートをイメージしたプリントが施されているため、持ち帰るとよい旅の記念になりそうです。

 上州D51弁当は、中身もユニークです。ご飯は国産米を竹炭で黒く色をつけてあります。これはSLの石炭をイメージしたものです。他には、舞茸の佃煮や榛名豚のチャーシュー、鶏肉焼き、海老、椎茸の煮物、筍の煮物、蒲鉾、カリカリ梅、栗甘露、うずらのゆで卵と多彩なおかずで構成されています。「榛名豚」は群馬のブランド豚です。

舞茸の佃煮や榛名豚のチャーシュー、鶏肉焼き、海老、椎茸の煮物、筍の煮物、蒲鉾、カリカリ梅、栗甘露、うずらのゆで卵と多彩なおかずで構成されています

 実際に食べみると、ご飯は炭のような苦い味がするかと思いきや、普通のご飯の味でした。また、榛名豚のチャーシューは、見た目少しパサパサしているように見えますが、食べてみるとしっとりと柔らかく肉を食べている満足感が得られました。ご飯のうえにちりばめられた舞茸の佃煮もご飯によく合うおかずです。量は標準的よりやや少ないといった感じです。空腹の男性なら他に1品欲しいところです。それ以外の女性や子供なら満足できる量です。

ご飯は国産米を竹炭で黒く色をつけてありますが、炭のような味はしません
(編集部:柴田 進)