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日本旅行業協会、旅行業界向けの訪日外国人のための災害初動対応ガイドラインを策定
「ツーリズムEXPO ジャパン 2015」の注目セミナーも解説
(2015/8/28 00:00)
- 2015年8月27日 開催
JATA(日本旅行業協会)は8月27日、定例の記者会見を行なった。「訪日外国人旅行者を対象とする自然災害発生時の初動対応基本ガイドライン」の策定に関して説明が行なわれたほか、「ツーリズムEXPO ジャパン 2015」の注目セミナーも解説された。
「訪日外国人旅行者を対象とする自然災害発生時の初動対応基本ガイドライン」の策定について解説
会見では最初に国内・訪日旅行推進部 部長 中尾謙吉氏が「訪日外国人旅行者を対象とする自然災害発生時の初動対応基本ガイドライン」の作成について次のように述べた「JATAでは、冊子『訪日外国人旅行者を対象とする自然災害発生時の初動対応基本ガイドライン』を旅行業界向けに作りました。これは2013年3月に東京都が『外国人旅行者のための災害初動対応マニュアル~地震災害を中心に~』というのを作り、2014年10月には、観光庁が『自然災害発生時の訪日旅行者初動対応マニュアル策定ガイドライン』が作成されたのを受けたものです。ガイドラインの対象として、東京都は、ホテルや旅館などの宿泊施設の対応を中心にしています。観光庁は、観光施設および、宿泊施設の従業員を対象としています。しかし今まで、旅行会社向けというのがありませんでした。どちらも旅行会社にも使えるものではありましたが、より具体的に旅行会社向けの参考として作ったのが『訪日外国人旅行者を対象とする自然災害発生時の初動対応基本ガイドライン』です。2014年の観光立国推進閣僚会議でアクションプログラムを策定していますが、この中でも『訪日旅行中の外国人旅行者が自然災害や事故、不慮の怪我、病気などに巻き込まれる事態に対応して、外国人旅行者の安全・安心を確保する取り組みを行なう』と明記しています。これも受けた形です。本ガイドラインは、東日本大震災の経験を元に、JATAの会員会社が外国人旅行者を対象にした初動の避難誘導、情報提供の方法や体制について指針を示しています。本ガイドラインは、『訪日外国人旅行者に関する初動対応のための基礎知識』『初動対応』『情報提供』『事前&事後チェックリスト』『参考資料』という5つの項目から構成されたものとなっています」と、「訪日外国人旅行者を対象とする自然災害発生時の初動対応基本ガイドライン」の内容について解説を行なった。
「ツーリズムEXPO ジャパン 2015」のセミナープログラムについての解説
次に日本旅行業協会 ツーリズムEXPO ジャパン推進室ディレクター 石井悦子氏が9月25日~27日(9月25日はプレスと業界向け)に東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPO ジャパン 2015」について次のように述べた「8月26日より、9月25日の旅行業界向けのセミナープログラムの受講受付が始まりました。会議棟で国際観光フォーラムが行なわれますが、業界向けのセミナーは展示棟で行ないます。第2回目となる今年は『ツーリズム・プロフェッショナル・セミナープログラム』という名称になりました。2014年は旅行業界の現場で役立つ内容が中心でしたが、2015年はもう少し幅の広い業界や地域、現場だけではなく経営視点などのプログラムにしました。注目のセミナーとして、4月にネパールで発生した大地震の復興支援として『ネパール復興支援プレゼンテーション』や、地方創生とショッピングツーリズムというテーマで行なう『JSTOシンポジウム』、地域資源を発掘し、事業までどう進化させるかをテーマにする『住みたい行きたいまちづくり』の3つがあります。また、『Team EUROPE業界日セミナー』では、『美しい村30選』に関するプレゼンテーションをトルコ、英国、フィンランド、フランスの関係者から行なって頂きます。2015年はWebページからセミナーの受付ができます」と「ツーリズムEXPO ジャパン 2015」のセミナーについて解説した。