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千歳基地航空祭に初出展したJALブースは、「折り紙ヒコーキ教室」でヒコーキの楽しさを訴求

2017年7月23日 実施

千歳基地航空祭で「折り紙ヒコーキ教室」を開催したJALブース

 航空自衛隊 千歳基地(北海道千歳市平和)で7月23日に開催された「千歳基地航空祭」。航空祭においては、普段は見られない航空自衛隊の展示機や展示飛行を見られることが第一の魅力だが、さまざまな出展者が各種のブースを構えるのも楽しみの1つとなっている。

 出展者としては5万人以上の入場者(2017年は約6万8000名)が見込め、しかも航空祭は無料入場可能なイベントのためか家族連れも多く、入場者の年齢層も幅広い。それらの人々にアピールできるのがポイントだろう。飲食店や自動車販売店など地元に密着した業者が、来場者を楽しませるべく工夫した展示を行なっていた。

 JAL(日本航空)は、開庁60周年となる千歳基地航空祭に初めてブースを出展。パイロットやCA(客室乗務員)の服を着ての記念写真コーナーに加え、折り紙ヒコーキ教室を実施していた。

「折り紙ヒコーキ教室」を開催したJALブース

 この折り紙ヒコーキ教室は、鶴丸マークと「JAPAN AIRLINES」の紙を使って紙ヒコーキを作っていく(折っていく)。作り上げる紙ヒコーキはイカヒコーキで、主翼の前に小さな翼のある先尾翼タイプのものとなる。初めて紙ヒコーキを作る人でも迷わないよう紙ヒコーキの作り方をJAL コーポレート ブランド推進部の加藤智也氏が解説。加藤氏は折り紙ヒコーキ協会の準指導員資格を取得しており、子供らに丁寧に紙ヒコーキの作り方をアドバイスしていた。

 作り上げたイカヒコーキは、すぐ側に設置された仮設滑走路から離陸させる(飛ばす)ことができる。滑走路の先には点数の描かれたボードが設置されていたが、この点数には深い意味はないとのこと。ここまで飛ばすのはなかなか難しいようで、子供たちは苦労しつつ楽しんでいたようだ。

折り紙ヒコーキを作る
仮設滑走路
滑走路の先には目標が。点数に深い意味はないとのこと
折り紙ヒコーキの作り方は、日本航空株式会社 コーポレート ブランド推進部 加藤智也氏が担当。紙ヒコーキ協会の準指導員資格を持つ
「ここのラインを……」と、飛行機の仕組みなども解説していた
なかなかうまく作れない場合は、目の前で折り方を実演
こちらはJALの制服に着替えての記念写真コーナー。パイロットやCA、整備士と記念写真を撮ることができる。子供よりもお母さんに人気のようで、CA姿のお母さんがパイロットと記念写真を撮るシーンをよく見かけた

 配布物としてはJALの新鋭機 ボーイング 787-9型機の描かれたクリアファイルと空のお仕事のパンフレットなど。クリアファイルは最新のものであるとのことだ。

 JALがこの千歳基地航空祭に出展したきっかけは、JALが整備を委託されている政府専用機の運用基地であり、航空自衛隊と話をするなかで決まったこととのこと。JALブースのとなりにはANA(全日本空輸)のブースがあり、航空祭終了直前にはお互いの参加スタッフ同士に航空自衛隊員が加わり記念写真の撮影を行なっていた。

紙ヒコーキと一緒にもらえた配布物。クリアファイルは最新の787-9デザイン
JALが整備を受託している政府専用機。この政府専用機の基地であることが出展のきっかけになった
JALブースの横にはANA(全日本空輸)が出展。撤収時にJALスタッフ、ANAスタッフ、航空自衛隊スタッフで記念写真