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オーストラリア政府観光局が日本旅行会社との商談会「Walkabout Japan 2017」開催
2017年2月24日 21:50
- 2017年2月22日~24日 開催
オーストラリア政府観光局は2月22日~24日、神奈川県小田原市において日本の旅行業界関係者に向けたイベント「Walkabout Japan 2017」を開催した。
「Walkabout Japan 2017」は、日本でのマーケット拡大に積極的なオーストラリアの旅行業関係者(セラー)が集まり、日本の旅行業関係者(バイヤー)と直接会って情報交換や商談を行なうことを目的としたもの。前進である「JAM(Japan Australia Mission)」を入れて22回目の開催となる。今回はオーストラリアから34社39名が、日本から32社35名が参加した。
各州の観光局や観光会社がそれぞれの地域のよさをアピール
オーストラリアからは各州の観光局や観光会社などが参加。例えば、西オーストラリア州政府観光局は、インド洋に面した美しい港町「パース」、豊かな海洋生物の生息地で世界遺産にも認定されているシャーク・ベイやワイルドフラワー群生地域などを擁する「コーラルコースト」、砂漠や丘陵に絶景に加えターコイズブルーの海も堪能できる「ゴールデンアウトバック」などをアピール。
西オーストラリア関連では、世界一幸せな動物との愛称を持つクオッカの生息地である「ロットネスト島」のツアーオペレーターであるROTTNEST EXPRESSも参加。60%が手つかずの大自然という島の魅力や現地の美味しい食材を堪能できるレストランなどの観光施設、パースからフェリーで1時間というアクセスのよさなどを紹介していた。
ちなみに、日本でも有名なウルル(エアーズロック)があるノーザンテリトリーの政府観光局も参加しており、周辺の観光情報や、日本のテレビドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」などのロケ地となったオーストラリア有数の大渓谷「ワタルカ国立公園(キングスキャニオン)」、先住民のアボリジニアートのギャラリーやレストラン、ショッピングセンターが立ち並び、快適な宿も多いという「アリススプリングス」の魅力などを紹介していた。
2020年に日本人旅行者70万人突破を目指す
オーストラリア政府観光局 日本局長 中沢祥行氏は、日本の海外渡航者の8割以上が観光業者から航空機のチケットを発券している現状があり、日本の旅行業者にオーストラリアのよさを知ってもらう「Walkabout Japan」の意義は大きいと語る。また、オーストラリアの観光業者と日本の観光業者が実際に会うことのメリットを強調する。
現在はネット経由でさまざまな情報を簡単にやりとりすることができるが、顔見知りになることで、以降の情報交換や商談がよりスムーズに、かつ緊密になるという。さらに、日本で行なうことのメリットとしては、日本でのマーケット拡大を真剣に考えているサプライヤーのみが集まるので、参加者がより精度の高い濃密な情報を得られる点を挙げた。実際、小田原という決して便のよい場所ではないにもかかわらず、多くの日本の旅行業関係者が集まっており、そのことが参加者の満足度の高さを物語っている。
現在の日本人のオーストラリアへの渡航者は約41万3800人。オーストラリア政府観光局では、2020年にはこの数を70万に増やすことを目標としている。そのために、オーストラリアの魅力のより幅広いアピールはもちろんのこと、日本の旅行関連業者との連携、各航空機会社との連携、日本政府機関との連携も強めていきたい考えだ。
最後に中沢氏にオーストラリアの魅力について聞いてみた。中沢氏によれば、オーストラリアの最大の魅力は「雄大な自然、そしてそのなかでもたらされる、日本での窮屈な日常から解き放たれたような開放感」にあると言う。
空気がきれいだからこそ体験できる満点の星空、太古の息吹を感じることができる原生林、大自然に生きる野生動物、自然により長い年月をかけて造成された岩石群など、そのどれもが日本にいては体験できないもので、想像を超える魅力を持っているとのことだ。
また、ワインなどの食文化が発展している点も魅力とのことだ。ワイナリーに隣接するレストランでは自社のワインに適した料理が提供されており、最高の環境でワインを堪能することができるなど、食べるというテーマでもオーストラリアは十分楽しむことができると言う。
結びとして中沢氏は、ウルル(エアーズロック)のように実際にその岩肌に触れることができるものなどが多数あるなど、現地に行ったものにしか体験できない魅力がオーストラリアには多数ある。少しでも興味を持っている人はぜひ一度実際にオーストラリアを訪れてみてほしいと語った。