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沖縄各地の勇壮な舞が魅せた「第51回沖縄青年ふるさとエイサー祭り」
2016年9月12日 21:19
- 2016年8月21日 開催
沖縄の伝統芸能のエイサー。お盆の念仏踊りであるエイサーは、8月には各地域でのお盆行事として奉納されるほか、各地域の青年会などが集まり、大きなイベントも開催される。
そんなイベントの1つである「第51回沖縄青年ふるさとエイサー祭り」が、旧盆明けの週末8月21日に、沖縄本島中部の北谷公園陸上競技場にて開催された。同祭りは沖縄県青年団協議会が中心となり、1964年に第1回を開催、一昨年に50回目の節目を迎えた。昨年の休会を経て、今回新たな出発となった。
参加団体は、沖縄本島の北部は大宜味村から南部は南城市、また離島では石垣島からの参加もあり全12団体が各地で継承している芸能、エイサーを披露した。
まだ日も高い16時、沖縄県青年団協議会副会長から開会宣言がなされ、南風原町 兼城古典会と南城市 大城青年会の舞台芸能で幕を開けた。
その後ステージをグラウンドに移し、エイサー演舞が続く。旗を掲げ、大太鼓が先導を取り、締太鼓やパーランクーなどの小太鼓が続く。女性陣は手踊りで色を添える。
それぞれ、代々引き継がれている衣装に身を包み、独自の隊列などで地域ごとに特徴を表わす。楽曲も定番の民謡以外に、オリジナルの曲を披露する団体もあった。
エイサー4団体が終了したところで主催者挨拶があり、会場となった北谷町を代表して北谷町長からの挨拶もあった。
後半戦に入ると日が傾き始め、客席スタンドを夕焼けが包み幻想的な雰囲気を作り出す。ちょうどその頃に演舞したのが、石垣島からの参加「石垣市青年団協議会」だ。同団体は、石垣市内のいくつかの青年会から数人ずつが参加している。また石垣島のお盆はエイサーでなく「アンガマー」という行事が行なわれる。今回の彼らの演舞もエイサーではなく舞踊を中心とした独特なもので、ほかとは違った面白さがあった。
日が落ちるとさらに祭り感が増した。夜空に太鼓の音や囃子の声が響き渡る。
トリを飾ったのは、地元北谷町の栄口区(えぐちく)青年会。北谷町はエイサーの盛んな地区として知られ、今回参加した中で最も多い人数を擁している。迫力のある演舞だった。
彼らの演舞が終わると、フィナーレのカチャーシー。カチャーシーとは沖縄でおめでたいときにみんなで踊る手踊りだ。演舞場には観客や出演者が入り乱れて祭りの成功を祝った。