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ANA、2016年3月から提供するワインの選考会を公開
2日間かけ、300銘柄を50名がテイスティング
(2015/10/21 00:00)
- 2015年10月20日 実施
ANA(全日本空輸)は10月20日、2016年3月からANAラウンジとANA SUITEラウンジ、6月から機内(国内線プレミアムクラス、国際線ファーストクラス、ビジネスクラス)で提供するワインを選考する「ワインセレクション」を実施し、報道陣に公開した。
ワインセレクションは今年で13回目の実施となる。それ以前、国際線就航当時からセレクションは行なっていたが、完全ブラインド、一斉入れ替えという現在の形になったのは2002年頃から。
今回は、世界13カ国の約2300銘柄がエントリーし、8月にアドバイザーを含む選定委員会による書類審査で約300種類に絞られた。その後、メーカーにサンプル送付を依頼し、届いたワインが最終選考の対象となる。
ANA ケータリングサービス 羽田工場で行なわれる選考会では、2日間にわたり、約300銘柄を50名の審査員がテイスティングする。審査員は「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」メンバーと、ANAグループ社員(ソムリエ資格を保持する客室乗務員、機内サービス、ラウンジ担当者など)で構成される。
ザ・コノシュアーズとは、著名シェフや酒やコーヒーのプロといった外部パートナー、ANAケータリングサービスのシェフで構成され、現在メンバーは25名。日本発のANA国際線、一部の国内線プレミアムクラスの食事、ドリンクのプロデュースなどをしている。
今年のワインセレクションには、マスター・オブ・ワインの資格を持つネッド・グッドウィン氏、シェフチームの戸塚努シェフ(和食)らが、ザ・コノシュアーズから審査員として参加している。
選考するワインは、国際線ファーストクラスが15カテゴリ、ビジネスクラスが9カテゴリ、国内線プレミアムクラスが3カテゴリ、ANAラウンジが2カテゴリ、ANA SUITEラウンジが6カテゴリと、全部で35カテゴリ。各カテゴリごとに味わいの違いや強さ、バランスなどのポイントを設けている。そのポイントを意識しながら、外観、香り、味わいを総合的に評価して審査員が点数をつけ、総合的に決定する。機内サービスだけでなくラウンジとも連動し、それぞれの環境、地上から機内への流れにストーリーを持たせ選定する。
マスター・オブ・ワインのネッド・グッドウィン氏は、「今年は、ワインのレベルが進化している。印象に残るようなワインがいくつかあった」と、手応えを感じていた。
選定結果は年末に確定し、ラウンジ提供は2016年2月初旬、機内提供ワインは2016年5月初旬にANAホームページ上で開示される予定となっている。