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ヤマハのリアルタイムアナウンス翻訳「おもてなしガイド」実証実験を成田空港と関空で9月1日開始

2015年9月1日~12月15日 実施

「おもてなしガイド」の利用イメージ
「おもてなしガイド」アプリ

 ヤマハと成田国際空港、関西国際空港は、空港内のアナウンスをリアルタイムに翻訳してスマートフォンに表示できる「おもてなしガイド」を活用する実証実験「成田国際空港×ヤマハ Sound UD化プロジェクト」および「関西国際空港×ヤマハ Sound UD化プロジェクト」を9月1日~12月15日に実施することを発表した。

 同機能は、空港内に流れるアナウンスをリアルタイムに翻訳し、専用アプリ「おもてなしガイド」上に8カ国語9言語で表示するというもの。アプリはiOS 7.0以降のiPhoneなどに対応。Android版も近日提供予定としている。言語は日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語、インドネシア語に対応する。

 成田空港では第2旅客ターミナル本館3階の国際線保安検査場において、持ち込み禁止物などの案内放送を、関西国際空港では第1ターミナル内で出発口の混雑や終日禁煙などを伝える定時案内放送を、今回の実証実験における翻訳の対象とする。また期間中に、航空会社の協力を得て、肉声で実施しているアナウンスの内容を多言語化した文字情報として提供する実験も予定しているという。

 なお、プロジェクト名の「Sound UD化」は、「音のユニバーサルデザイン化」を意味している。航空関係では、JALが6月22日~9月30日の期間に搭乗口のアナウンスで実証実験を行なっているほか、東急バスやサンリオピューロランド、ミラノ万博で実証実験が行なわれている。

(編集部:多和田新也)