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特急「ひたち」とコラボした「梅まつり特製弁当」を食べてみた

偕楽園臨時駅で品川駅からの直通特急第1号「ひたち7号」の出迎え式

2015年3月14日 実施

品川駅始発の特急として初めて偕楽園臨時駅に停車した「ひたち7号」

 JR東日本 水戸支社は3月14日、上野駅~東京駅を結ぶ「上野東京ライン」の開業に合わせて記念式典を実施している。別記事でお伝えしている水戸駅での出発式に加え、水戸市の偕楽園臨時駅では、品川駅始発の特急列車として初めて同駅に停車する「ひたち7号」の歓迎出迎え式を行なった。

 早朝に水戸駅で行なわれた出発式は、茨城県知事や水戸市長なども参加する“式典”の色合いが強いものだったことに対し、偕楽園臨時駅での出迎え式は、2月20日~3月31日の期間に開催されている「第119回水戸の梅まつり」を訪れる行楽客向けの“イベント”といった趣の場となった。

偕楽園臨時駅前の、梅は品種により満開のものがある。来週は別の品種が咲いて別の顔を見せてくれるのだろう

 ちなみに、偕楽園臨時駅そのものも、水戸の梅まつりに合わせて開設されているもので、2月21日~3月29日までの土日祝日、計12日間に開設。9時10分~15時30分までの下り列車計30本(特急13本/普通17本)が停車する。ひたち7号は、偕楽園臨時駅に11時03分着、11時04分発となる。

 歓迎出迎え式の主役である「ひたち7号」の到着15分ほど前には、助さん・角さんを引き連れた水戸黄門ご一行がホームに登場。ひたち7号よりも前に到着する普通列車から降り立った乗客からの撮影に応じ、駅ホームは多くの人であふれかえった。

 そして、ひたち7号が到着すると歓迎ムードはピークに。ホームでは引き続き水戸黄門ご一行、駅の外では横断幕を持った水戸駅・長谷川駅長や水戸の梅大使、水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」、JR水戸支社E657系イメージキャラクター「ムコナくん」らが来訪者を出迎え、駅周辺は多いに盛り上がっていた。

偕楽園臨時駅に10時45分に到着した「ときわ55号」。これは上野駅始発(09時30分発)
黄門様ご一行が到着
10時55分着の普通列車から降り立った行楽客を迎える黄門様
11時03分にひたち7号が入線。品川駅から直通で運行される特急としては初めて偕楽園臨時駅に停車
偕楽園臨時駅を11時04分に出発したひたち7号
ひたち7号出発後もホームには多くの人
駅の出口では水戸の梅大使や水戸駅の長谷川駅長が横断幕を持ってお出迎え
黄門様ご一行とともに記念撮影
「みとちゃん」(右)と「ムコナくん」(左)
オリジナルクリアファイルやボールペンも地元の少年らが配布していた

 また、上野東京ライン開通の歓迎ムードをパッケージから滲ませる「水戸の梅まつり特製弁当」(1100円)も販売。もちろん同駅での限定発売とのことだ。

 上野東京ライン開業日の思い出を舌にも刻もうと、ここに訪れているのが11~12時という少々お腹が空く時間帯だったこともあり、お昼ご飯にと1つ購入。土手のヘリに腰掛けて頂くことにした。

 中身は梅まつり特製弁当の名にふさわしい「梅御飯」を中心に、「鮭の塩焼き」「ささみ梅しそフライ」「卵焼き」「花小丸」「菜の花芥子和え」「柚子わらび餅」「春の炊き合わせ」のメニュー。

 全体にしっかりとした味付けだが、梅や柚子の酸味が春らしい清涼感を残す……などと感想が頭に浮かんでは消え、浮かんで消えしているうちに、あっという間に完食してしまった。食べ終わってみるとわりと満腹感があり、ボリュームは十分だと思うのだが、さわやかな風味に食が進んでしまったようだ。

偕楽園臨時駅限定の「水戸の梅まつり特製弁当」(1100円)。パッケージには「ひたち」「ときわ」で使われるE657系電車と「上野東京ライン」のロゴもデザインされている
「水戸の梅まつり特製弁当」を買ってみた
メインの「梅御飯」。カリカリ梅としそ、白ごまの風味がさわやか
「春の炊き合わせ」は、カボチャ、がんもどき、玉こんにゃく、にんじん、そして梅麩
「ささみ梅しそフライ」「菜の花芥子和え」「花小丸」「柚子わらび餅」「鮭の塩焼き」「卵焼き」

水戸駅では開業記念イベントを実施

 一方、水戸駅では、11時から改札前で開業イベントを開催。お子様用駅長制服を着用して、ムコナくんと一緒に写真撮影を行なえるコーナーや、開業記念切手などを販売。駅の自由通路での開催とあって、こちらも多くの人が集まっていた。

 ちなみに、水戸駅では、早朝の出発式で一日駅長を務めた、いばらき大使の磯山さやかさんがプロデュースした「上野東京ライン開業記念弁当」が販売されている。偕楽園臨時駅での取材(と昼食)を終えた筆者が水戸駅に到着したのは正午ごろ。せっかくなので、こちらのお弁当も食べてみようかと売り場に向かったところ、「タッチの差」で売り切れてしまっていた。周りを見ると、そのお弁当を手にぶら下げている人の姿も見られ、本当にタッチの差だったようだ。こちらのお弁当をレポートできなかったのは悔やまれるところだが、ご容赦いただきたい。

水戸駅の梅の木も品種よって見頃のものと、もう少し時間が必要なものが混在していた
こちらにも黄門様ご一行。水戸駅ではおなじみの像
JR常磐線の東京駅乗り入れを記念したオリジナルフレーム切手
常磐線の新旧電車をデザインした切手
子ども用駅長制服を着て撮影できるコーナー
ムコナくんは駅長服を着た子どもと一緒に撮影に応じていた
磯山さやかさんプロデュースの「上野東京ライン開業記念弁当」(1100円)。茨城県産食品を使った9品が入っている

編集部:多和田新也