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JALドーハ齋藤支店長に聞く中東の魅力。朝から晩まで遊び尽くせる旅行先の新たな選択肢に

2024年3月31日 開設

日本航空株式会社 欧州・中東地区支配人室ドーハ支店 支店長 齋藤裕毅氏

 JALは3月31日、同社初の中東方面路線として羽田~ドーハ線(JL59/50便)を開設した。

 本邦航空会社としても中東への定期便就航は初めてのことで、JALとしても手探りのなかで開設準備を進めたという。そんなドーハ支店について、支店長の齋藤裕毅氏にお話を伺った。

 齋藤氏がドーハ支店長の辞令を受けたのは2023年10月で、そこから半年で就航日を迎えている。準備段階では、前例のない中東支店ということで社内にも現地文化に精通した人物がなく、ノウハウを自ら作りながらの日々だったという。例えば、海外で働く場合は事前に就労ビザを取得して渡航するのが一般的に思われるが、カタールではまず渡航してから現地で就労ビザを申請するという手順になっている。こうした細かい現地事情を調べてノウハウを開拓することが最初のハードルだった。

 そんな齋藤支店長がドーハへ移り住んだのは12月末のこと。現地で暮らすようになって3か月以上が経過しているが、一般的に中東でイメージするような「砂漠」「ラクダ」といったものも当然ありつつ、(記者も実感したが)驚くほど治安がよいこと、近代的な施設と伝統文化が共存・協調していることに感銘を受けたと話す。

 早朝(4時40分)に到着するJL59便について伺うと、時期によっては日が昇るとかなり暑くなってしまうため、実は早朝は海岸沿いを散歩したり街並みを楽しんだりするのに都合がよいという。市内には美術館や博物館があり、ラスベガス的なスケール感の巨大ショッピングモールなどもあるので、街歩きの楽しみも奥深そうだ。

 到着が朝なので、ホテルはアーリーチェックインのオプションを設定しておくと体力的にも気持ちのうえでも楽に過ごせるが、荷物だけ預けて(暑くなる前に)前述のアクティビティに出掛けるのもお勧めとのこと。ちなみに、4WDに乗って砂漠を疾走するドーハ観光の定番の1つ「デザートサファリ」は、日中だけでなくサンセットや星空観察のプランもあるので、季節によっては暑い時間帯をどう避けるか、も考えておきたい。

 旅程の最終日はレイトチェックアウトするのもアリだ。特にドーハ・ハマド国際空港は買い物や飲食だけで数時間ほしくなるくらい見どころが多く、プールやゴルフの打ちっぱなしもあるとのこと。そしてもし帰国便がビジネスクラスなら、空港ラウンジでシャワー、個室の仮眠スペース、個室のスパ、マッサージ、フィットネス、豪華なダイニング・ビュッフェを楽しめるので、こちらも数時間滞在したくなるほどだ。どのみち帰国便(JL50便)は7時15分発なので、朝4時くらいにはチェックアウトする必要がある。だったら最終日はホテルに泊まらず、空港でたっぷり過ごして機内で寝るという選択肢もよいだろう。

 日本人からすると観光で中東を訪れるというのはなかなかイメージしづらい部分があったかもしれないが、「中東の魅力を皆さんにもっと知ってほしい。本当におもしろい」と話す齋藤支店長。「この就航がその突破口になれば」と今後の観光客増に期待を寄せた。

JALの羽田~ドーハ線(2024年3月31日~)

JL59便: 羽田(22時50分)発~ドーハ(翌04時40分)着、毎日運航
JL50便: ドーハ(07時15分)発~羽田(23時55分)着、毎日運航

ドーハ・ハマド国際空港
賑やかな免税店エリアは見て回るだけですぐに時間が溶ける
お土産の定番デーツはバリエーション豊富
免税店でクルマを売っているのかと思いきや、高級車の当たる宝くじとのこと。スケールが違い過ぎる

ドーハ・ハマド国際空港のビジネスクラスラウンジ

ビジネスクラスを予約しているならラウンジは絶対に利用すべき。取材した「Al Mourjan Business Lounge - The Garden」と「Al Mourjan Business Lounge」はファーストクラス/ビジネスクラス搭乗者限定で、エアライン/アライアンスのステータスでは入れない
シーティングエリアが豊富
コンセントは当然、スマホの非接触充電パッドもある
空港ラウンジと聞いて想像するような軽食はもちろん、本格的なダイニングとバーも備える
各種マッサージ、スパまで用意している
仮眠スペースやシャワーも