平成29年度(2017年4月~2018年3月)の観光客数が957万9000人と5年連続で過去最高を記録している沖縄県。957万人という数字は、ハワイを一年間に訪れる観光客数を超えたそうで、世界でも屈指のビーチリゾートとしての地位を確立している。
かく言うボクも、数年前に知人が沖縄に移住してダイビングショップを始めたことがきっかけで、年に数回は沖縄を訪れて休暇を楽しんでいる。
そんな国内外の多くの観光客が訪れている沖縄本島を舞台にして、ミニバン専用に設計されたREGNO GRVⅡの特徴と優位性を探っていくというのが、本稿の趣旨となっている。
沖縄は南北を縦断する沖縄自動車道が、那覇から名護まで走っている。REGNO GRVⅡは、高速走行時でも静粛性に優れていて、同乗者との会話も明確に聞こえるほど、パターンノイズや振動が抑えられている
真鍋裕行・・1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、編集部勤務を経て2008年に独立。各媒体を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面からレポート。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員
亜熱帯地域に属している沖縄県は、4月になればビーチで泳ぐこともできるし、海水浴シーズンは10月までと約半年は海に入ることができる。温暖な気候もさることながら、南部から北部まで観光地化されたところも多く、さまざまな絶景スポットが訪れる観光客を魅了する要因のひとつだろう。そこで、今回のロケでは、「ステップワゴン Modulo X」で沖縄本島を一周しながら、お勧めのドライブルートなどにも触れてみたい。
沖縄本島は地域区分があって、北部、中部、南部の3つのエリアに分かれている。県庁所在地となる那覇市や隣接する浦添市から以南を南部、普天間や嘉手納といった米軍基地のある宜野湾市や嘉手納、北谷、読谷村までが中部、ビーチ沿いのリゾートホテルが多い恩納村から北が北部となっている。
那覇のメインストリートとなる国際通りから市内を走行するステップワゴン Modulo X
まず訪れたのは、南部の南城市にあるニライカナイ橋。
ここは、ループ橋の形状をしていて、上から道路を降りてくると、エメラルドグリーンに輝くリーフ内の海と、群青色のような外洋が織りなす景色が目の前に拡がってくる。ループ橋の上には展望台もあるので、クルマを止めて絶景を見渡してもらいたい。
また、南部でお勧めしたいのが、本島と橋で繋がっている奥武島。ここは、海辺までクルマを下ろすことができ、波や流れも比較的に穏やかなので、ダイビングの講習場としても使われている。いまでは荒廃してしまったが、海辺に立つコンクリートの建物は、映画「涙そうそう」で撮影が行なわれたという。奥武島に入る橋を渡るとてんぷら屋があり、地元から観光客まで多くの人がおやつ代わりにてんぷらを購入している。本島側の橋のたもとには、もずくそばが有名な「くんなとぅ」があり、沖縄らしい新鮮なもずくが味わえるのだ。
絶景!青空と澄んだ海に掛かる橋を快適にドライブする。なお、各撮影ポイント毎にREGNO GRV II、ECOPIA NH100RVそれぞれで走行し、乗り心地や快適性の変化をチェックした
南部には、沖縄一のパワースポットと呼ばれる斎場御嶽や神秘的な鍾乳洞が有名なおきなわワールド、琉球ガラス村などの観光地や太平洋戦争の記憶を伝える平和祈念公園、ひめゆりの塔などがあり、那覇から近いが色々な観光地をまわると丸一日かかるほど見所は多い。
続いて訪れたのが、沖縄本島の中西部に位置するうるま市の海中道路。沖縄本島と離島だった平安座島を結ぶ約4kmの道路は、一部が橋梁となっていて、その名前の通りで海の中に伸びている。道路の左右は、透き通ったエメラルドグリーンの海。道路の途中には海の駅があり、地元の特産品の販売や食事を楽しむこともできる。海中道路を渡った先の平安座島や宮城島、浜比嘉島は、沖縄古来のゆったりとした時間が流れるのどかな光景を見られる。
うるま市に位置する海中道路は、沖縄本島と平安座島を繋いでいる。海中道路は、橋と浅瀬に作った道が組み合わせられていて、全長は4.75km。道路の途中には、展望台と海の駅があり、い草やもずくなどの特産品を購入することもできる
とてもフラットに見える海中道路だが、REGNO GRV IIとECOPIA NH100 RVで走り比べると差は歴然。静粛性はもちろんだが、REGNOは路面からのインフォメーションを残しつつ不快な振動をよく抑え込んでいる
沖縄本島は南北に延びていて、訪れたことがある人なら感じると思うが、観光地を見ながらだと一日で一周することは難しい。今回のロケは、幸いにも二日の日程となっていたので、初日は、南部と海中道路で撮影を行なって終了。二日目は、早朝から北部の今帰仁村にある古宇利大橋を目指した。中部や南部の海も十分にキレイなのだが、北部の海は透明度や碧や緑の発色もさらに美しくなる。古宇利大橋は、離島の古宇利島と屋我地島を結ぶ約2kmの橋で、日本国内の無料で通過できる橋としては2番目の長さとなっているそうだ。
北部の屋我地島と古宇利島を結ぶ古宇利大橋。沖縄の絶景ポイントのひとつとして挙げられる。中部や南部の海もキレイだが、開発が進んでいない北部の海はさらに色鮮やか。橋を渡った古宇利島では、バーベキューやシュノーケリングなども楽しめる
吸い込まれるような景色を楽しみつつ、本島から古宇利大橋へのアクセス道路を下る
山あり、海あり、アップダウンあり。様々なドライブシーンを楽しめるのも沖縄の魅力
古宇利大橋の手前の屋我地島側には、パーキングが設けられていて、ここから見る古宇利大橋と古宇利島は絶景。橋の左右は水深の浅いリーフが拡がっていて、日差しが差し込めば眩いばかりの青緑の海が目に入ってくる。古宇利島に渡るとマリンスポーツができるビーチや、沖縄ならではのフルーツが食べられる売店やカフェなどが並ぶ。古宇利大橋は10時を過ぎると多くの観光客が集まってくるので、落ち着いて観光するならば早朝がお勧め。
北部では美ら海水族館のある海洋博公園ややんばるの森、今帰仁城跡など探索するところが点在しているので、こちらも一日かかりでの観光となる。
名護を越えた北部は、木が生い茂ったやんばるの森になる。運が良ければドライブ中に野生のヤンバルクイナに遭遇することもある。
さて、絶景の観光地と撮影場所を紹介してきたが、今回のロケでは二日間で沖縄本島を500kmほど走行した。ブリヂストンのラインナップでハイエンドとなるREGNO GRVⅡの性能を確認するために、純正モデルと同等の性能を保持するECOPIA NH100 RVも持ち込んで装着した。2017年2月にミニバン専用設計として誕生したECOPIA NH100 RVは、ステップワゴン Modulo Xの特徴と相まって、ミニバンに起こりやすい走行時のふらつきがかなり抑えられている。ワインディングを走る機会もあったが、ドライバーを含めてコーナリング中も不快な揺れやロールはなく、舗装が決して良いとは言えない沖縄本島だが、快適に走ることができた。
REGNO GRVⅡとECOPIA NH100 RVは、タイヤ館大石おもろまち店で用意してもらった。「ブリヂストンタイヤの販売を始め、足まわりやアライメント調整など気軽にご相談ください」と代表の奥平光博さんは言う
ECOPIA NH100 RVでも走行していて不満はなかったが、REGNO GRVⅡはさすがにフラッグシップという完成度を誇っていた。REGNO GRVⅡの詳細はこちらをご覧いただきたいが、まずステアリングを握って走らせると、明らかに路面から伝わってくる感覚に雑味がない。路面の状況を伝えるのに必要な情報はステアリングを通して入力するのだが、不快な振動が大幅に抑制されている。乗り心地も同様で、タイヤ自体が路面の凹凸を吸収しているような感覚で、運転席、後部座席ともに滑らかになったと誰もが気付くほど変化があった。また、静粛性の部分でも明らかな違いが分かる。REGNO GRVⅡは、タイヤ表面のデザインによってパターンノイズを軽減することに加えて、内部でもノイズ吸収シートⅡや3Dノイズカットデザインなどの採用によってロードノイズを抑えている。そのため、助手席や後部座席の同乗者とは、声を張り上げることなく会話ができるし、カーオーディオの音量も下げるほど、室内が静かな空間となった。ミニバン専用に開発されたREGNO GRVⅡは、15インチから20インチまで、全33サイズをラインナップする(サイズ一覧はこちら)。
ワインディングを走ると、REGNO GRVⅡの特徴のひとつとなる車体のふらつき防止が顕著に感じ取れる。ステップワゴン Modulo Xは、専用のサスペンションとダンパーを装着しているため、腰高い印象やロールが大きいイメージは少ない。だが、さらに快適性を増してスムーズな動きとなるのがREGNO GRVⅡの特性だと感じた
名護から今帰仁村を通過して、さらに北部を目指すと沖縄本島最北端の国頭村に入る。沖縄の原風景を体感できる国頭村は、穏やかでゆっくりとした時の流れを感じさせる。国道58号線沿いには、道の駅ゆいゆい国頭があり、ここではいのぶた料理を提供している。いのぶた肉そばはボリューム満点で、ぜひ食べてもらいたい。
沖縄発祥のブルーシールアイスクリームは、本州でも食べることができるが、浦添にある本店はアイスクリームの種類も豊富でお土産も充実している。店内ではホットドッグやハンバーガーもあり、ファストフード店として利用する人も多い
ロケ当時は梅雨時期だったが、幸いにもほぼ好天も恵まれたためにウエット性能を確かめる機会は少なかったが、ウエット時のブレーキ性能も向上しているという。沖縄の道路は、多くの舗装でコーラルリーフロックと呼ばれる珊瑚礁の石灰石を混ぜることが一般的で、通常のアスファルトより路面μが低い。雨の日に走っていると、坂道でタイヤをスリップさせているクルマを見ることもある。ウエット性能に優れたREGNO GRVⅡならば、沖縄のグリップが低い道でも安心して走れるはずだ。
梅雨が明けるとともに観光の最盛期を迎える沖縄。ビーチやプールでのんびりと過ごすのも良いが、一日くらいはドライブしてここで紹介した絶景スポットを巡ってもらいたい。南部、中部、北部ともに、まだまだ紹介しきれなかった景観に優れた観光地も多いので、ドライブしながら見つけてもらいたい。レンタカーを借りた際には、どんな銘柄のタイヤを履いているかの確認もお忘れなく。
REGNO GRVⅡの性能を確認するために、比較用としてECOPIA NH100 RVを用意してステップワゴン Modulo Xに装着した。ECOPIA NH100は、2017年にリニューアルされた低燃費タイヤで、RVはミニバン専用設計を施したモデルになる。ECOPIAシリーズの転がり抵抗の低さや低燃費性はそのままに、ミニバンのネックとなる車体のふらつきを防止するために、独自のパターンを採用している。
「ECOPIA NH100 RV」は純正装着タイヤに近い性能と特性を持ち、安心して履き替えることができる(サイズ一覧)
ブリヂストンのラインナップでフラッグシップとなるREGNOシリーズ。REGNO GRVⅡは、こちらもミニバン専用設計のモデルとなる。トレッド面は、イン側とアウト側で異なるデザインを採用していて、ミニバン特有のレーンチェンジやコーナリング時のふらつきを抑制する。また、多人数で乗車することが多いミニバンのために高い静粛性も確保している。タイヤの内部に取り入れている「ノイズ吸収シートⅡ」は、車内へ不要なノイズの伝わりをカットしている。トレッド面の「サイレントACブロック」や「バリアブルピッチ」「3Dノイズ抑制グルーブ」は、タイヤ自体が発生するパターンノイズを低減することに長けている。
レグノで採用されるノイズ低減のテクノロジー
フラッグシップモデル「REGNO GRV II」。タイヤを換えるとここまで快適さがアップするのか!と実感させてくれる逸品だ(サイズ一覧)
■ おきなわ物語
●安全には十分配慮し、許可を得て撮影を行なっています 道路使用許可 与那原警察署 第498号 / 名護警察署 第416号 / うるま警察署 第343号
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