旅レポ

エアアジアで行く魅惑のタイ♪ 北も南も満喫のよくばり女子旅に参加してきた(その1)

タイ北部の街チェンライ編

魅惑のタイ、よくばり女子旅

 人気観光国、タイ。日本はもとより世界中からこの“微笑みの国”を訪れる大勢の観光客は、2016年には過去最多の3000万人を上回ったといわれています。そんなタイの魅力といえば、ビーチに寺院、激辛料理にショッピングといろいろありますが、今回は“女子旅”や“カップル旅”にオススメの観光スポットやアート体験などを中心にご紹介しましょう。

エアアジアのフライスルーを利用して楽々カンタン乗り継ぎでタイ北部チェンライへ

 行き帰りで利用したのは、「ワールド・ベスト・ローコスト・エアライン」賞を受賞したエアアジア。行きは関西国際空港発のエアアジアXJ611便、飛行時間は約6時間です。2時間の時差がある日本とタイ。バンコクのドンムアン空港には翌朝3時45分に到着します。今回はそこから北部のチェンライまで国内線で飛びました。

関空からは23時55分発のバンコク行きがデイリーで運航。仕事帰りで十分間に合う時間帯なのが魅力
最前列にあるプレミアムフラットベッド。当然お値段は高い(が、一度乗ってみたい)
今回利用したクワイエットゾーン。機内食販売がスタンダードシートより早く始まるなどのサービスがある

 ここでエアアジアならではのサービス「フライスルー」をご紹介。フライスルーというのは最終到着地まで荷物を受け取る手間がなくスムーズに乗り継ぎができるサービスのこと。LCCの場合、予約はA~B、B~Cと1区間ずつが基本ですが、エアアジアの場合は関空~バンコク~チェンライと通しで1つの予約が可能です。別々での予約でもOKなのですが、フライスルーで予約していると、万が一最初の便が遅れて乗り継ぎ便に搭乗できなくても、後続便のなかから空いている席を無料で割り当ててもらえるという保証があります。

スタンダードシート。足が伸ばせる最前列のホットシートを希望の場合は予約時に座席指定しよう

 行きたい都市がフライスルーを利用できるかどうかを知るのはいたって簡単。エアアジアの予約購入画面で「出発空港」を選べば、その下の「目的地」が選択可能となります。つまりここに表示されない都市はフライスルー対象外ということ。現在エアアジアでは、バンコク・ドンムアン空港とマレーシアのクアラルンプール国際空港の2つを経由する場合にフライスルーが利用できます。というわけで、今回は関空で預けた荷物をドンムアン空港ではなく最終到着地のチェンライ国際空港で受け取りました。

個人的にエアアジアは機内食にハズレがないと思う! お米バンザイ!
今回は事前予約をしていたチキンライス。バナナケーキとオレンジジュースも
夜が明けない真っ暗ななか、バンコクのドンムアン空港に到着する

 ドンムアン空港では乗り継ぎエリアで入国審査を受けます。あとはチェンライ行きの飛行機に乗るまで約3時間のフリータイム! お勧めは今年オープンしたばかりの空港ラウンジ「コーラルラウンジ」です。プライオリティパスなどをお持ちの方は時間つぶしのラストにどうぞ。朝6時からオープンです。

早朝のドンムアン空港第2ターミナル。到着時は閉まっていたけど、5時くらいからはお店がぞくぞくと開く
お腹がすいたのでコンビニでカップラーメンを買って朝4時過ぎからすする
空港の無料Wi-Fiが利用可能。“ボラン”(笑)を押してスタートしよう
タイのドナルドは“ワイ”というタイ独特のお辞儀ポーズ
ドンムアン空港第2ターミナル国内線制限エリア内にある「コーラルラウンジ」
オードブルにサンドイッチなどの軽食、フルーツなど。なかなかの充実度
バンコクからチェンライへはこの飛行機で

 2006年にできたスワンナプーム国際空港とは違って、ドンムアン空港はコンパクトなので「コーラルラウンジ」でゆっくりとモーニングコーヒーを飲んでいても慌てることはありません(とはいえ時間厳守で!)。バンコクからチェンライへはエアアジアFD3203便。ドンムアン空港を7時20分に出発し、チェンライ国際空港には8時40分到着、1時間20分のフライトです。カップラーメンを食べ、ラウンジでサンドイッチやフルーツなどをつまんでいたにもかかわらず、私しっかり機内食(有料)を食べました。しかも鮭弁ですの!

右の「塩とトウガラシの和風焼き鮭」は味噌汁とイチゴゼリー付き

 この、鮭弁よりも大きいナゾの物体こそがタイ語で「カオニャオ・マムアン」。別名「マンゴースティッキーライス」といわれるデザート。ココナッツミルクで甘く炊いたもち米とマンゴーを一緒に食べるというもので、これにハマる日本人が(私を含め)続出中! 絶対に食べきれるわけないと思っていたらペロリとたいらげちゃったほど甘くてキケンな食べ物なのです。

異彩を放つこちらは「エキゾチック・マンゴ もち米添え」(とエアアジアのメニューには書いてある)
思っていたより大きかったチェンライ空港。レンタカー屋や両替所など一通りあって充実しています

「白の寺院」として知られるワット・ロンクンはアバンギャルドな現代寺院だった

ワット・ロンクン

 今回ご紹介するチェンライは、76県あるタイの県のなかで一番北にある県。ラオスやミャンマーとの国境「ゴールデン・トライアングル」まではチェンライ中心部から約70kmほどと聞いて、なぜか私ゆきぴゅーの血が騒ぎましたが、今回の女子旅ではツアーに組み込まれておらず断念。いつか行ってみたいですわ~国境!

上からぶら下がっているのはお願い事が書かれた短冊。とにかくすごい数!

 チェンライ観光の目玉といえば「白の寺院」と呼ばれるワット・ロンクンです。ここはチェンライ出身の芸術家チャルーンチャイ・コーシピパット氏(タイではチャイ先生の愛称で知られる)によって1997年に建てられた真っ白なお寺。お寺に入るまでのアプローチは地獄を意味しているらしく、薄気味わるい手の彫刻がニョキニョキ出ています。ガイドさんが「立ち止まると地獄に連れて行かれます」と脅したので一目散で歩いてしまい写真がありません。

有名キャラクターの首がぶら下がっている木

 お寺の内部は撮影禁止なのでお見せできる写真がないのですが、壁にはドラえもんやウルトラマン、マトリックスにスパイダーマン、セーラームーンなど現代人気キャラクターなんでもござれ状態で描かれていて、これまた超前衛的。そしてこのお寺、まだまだ建設途中だそうで完成のめどが立っていないのだとか。伝統的な寺院が多くあるタイのなかで、かなりアバンギャルドなお寺「ワット・ロンクン」でした。

白いお寺を造ったチャルームチャイ・コーシッピパット氏。1955年生まれ
ここが記念撮影ポイント。青い空だったら映えたのに!
お寺へのアプローチ。地獄の通路を抜けたあたり
細かいところを見ると本当によくできている!
私も短冊を買ってお願い事を書いてきました(20バーツ、約66円、1バーツ=約3.3円換算)
ワット・ロンクンの名物、黄金のトイレ

「青い寺院」ブルーテンプルもあり! その名もワット・ロンスアテン

白亜の仏像

 お次は「青の寺院」ワット・ロンスアテンです。このお寺は、上でご紹介した「白の寺院」を造ったチャイ先生のお弟子さんが建築したお寺です。外観はそれほ「青」の印象はないのですが、中に入るとブルー一色でとっても幻想的! 中央に鎮座する白亜の仏像にはライトが当たり青白く光って見えます。そのお姿は右手を右膝に置き、鼻が高く、胸があり、目線を下にしたタイ独特のスタイル。いつまでも座って眺めていたいと思ったほど心穏やかになる仏像でした。

ドラゴンの装飾が見事
ワット・ロンスアテンのスアとは虎の意味だそう
靴を脱いで入ります
吸い込まれそうな青の世界

これぞインスタ映え!? チェンライの絶品フュージョン料理レストラン

タイ北部の「カントーク」料理

 チェンライではとってもステキなレストランでランチを食べました。その名も「lanna fusionfood restaurant」。緑に囲まれたオープンエアーのレストランは、レトロでお上品なテーブルクロスやカップなどが女子ゴコロをくすぐるかわいらしさ! そして出てきたお料理もフォトジェニックなものばかりでテンションが上がってしまいました。

のどかな田園風景のなかにある「lanna fusionfood restaurant」
オシャレな雑貨屋さんにありそうな食器
これが絶品! ライチとエビのサラダ
スモークダックのスパイシーカレー
豪華パッタイ。何を食べても美味しい

 ピンクの縁取りがかわいらしい丸くて仕切りのあるプレートは、タイ北部グルメを小分けに盛り付ける「カントーク」と呼ばれる料理で、もともとは結婚式や寺院のお祭りなど特別な日に出される格式高い提供方法なのだとか。なかでも豚革の唐揚げやソーセージが地元グルメの代表格のようです。

タイ北部ではもち米をよく食べるのだそう
デザート3種。ココナッツ風味が定番

トートバッグ・ペインティングでアート体験

ここに絵を描きますの♪

 目も舌も大満足だったランチのあとは同じ敷地内にあるアートスペースへ。実はここ、アートビレッジになっていて、アーティストの活動を支援するために作られた建物なのです。

Sa-ngiam Yrangsee氏は地元チェンライ出身のアーティスト

 今回はバッグ・ペインティングに挑戦しました。絵の具が用意され、自分が好きなもの、今一番ココロにあるもの、なんでも自由にトートバッグに描きましょう! ということでアート体験スタート。私は今さっき食べたばかりの「カントーク」が胃袋に、じゃなかったココロに一番残っていたので思い出して描いてみました。えーとえーと、豚のソーセージってこんなだったっけ??

まさかタイで絵の具を使うとは!
じゃ~ん! できあがり~♪

 完成したバッグは壁にかけられて先生による寸評会がありました。描いたモノや色合いから見事に心理状態や性格を言い当ていく先生。なんだか占いをやってもらっている気分になっちゃいました。何のひねりもなくカントーク料理を描いた私は「今の現状に大変満足している、幸せな気持ちでいることがよく現われていますね」と言っていただきました。ありがとうございます。

最後は先生による寸評会
先生や先生のお弟子さんの作品が展示されたギャラリースペースも見学できます

大人な時間を過ごせるチェンライの高級リゾート「ル メリディアンチェンライリゾート」

高級リゾート「ル メリディアンチェンライリゾート」

 チェンライの宿泊は、街を流れるコック川沿いにたたずむラグジュアリーホテル「ル メリディアンチェンライリゾート」。先ほどご紹介した「青の寺院」からは2~3kmほどの距離にあります。このホテルの印象は「緑と水」! 大きな木が敷地内にいくつもあって、まるで緑の屋根にすっぽりと覆われているかのようでした。その木の枝から枝へリスたちが追いかけっこをする姿も。朝食もおかゆやヌードルなども選べて豪華でしたよ。スパやプールもあって、緑に囲まれた静かな空間でのんびり滞在したい人にはうってつけのホテルです。

広くて開放感抜群のロビー
冷たいウェルカムドリンク
客室棟の中庭にある大きな木

 雨季真っ只中だったこともあって、夕方ものすごいスコールが20分ほどありました。バケツを引っくり返したようなスコールを見ながら、お部屋のバルコニーでフルーツを食べたのも今となってはいい思い出。雨が止んだあとの増水した川が見モノでしたが、きっとここでは日常茶飯事の光景なのでしょう。

お部屋が広いっ!
奥のバスルームも広いっ!
ウェルカムフルーツにはランブータンも
快適バルコニー。この三角クッションが快適なのです
バルコニーからはプールが見下ろせました

 さて次回はチェンライからクルマで3時間のチェンマイへ。体がとろけちゃいそうなスパ体験や、アンブレラ・ペインティングなどのアート体験をご紹介します。お楽しみに~♪

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。