旅レポ
マカオ・コタイ地区にパリ出現! 「ザ・パリジャン・マカオ」がオープン(その3)
パリジャンの象徴「エッフェル塔」からマカオ・コタイ地区を一望
2016年10月15日 00:05
- 2016年9月13日(現地時間) オープン
ラスベガス・サンズならびにサンズ・チャイナは9月13日に香港のマカオ・コタイ地区に「ザ・パリジャン・マカオ」をオープンした。華やかで美しい“光の都”のパリからインスピレーションを受け、生まれた同ホテルはリーズナブルな価格でラグジュアリーな体験ができるとしてファミリーから女子旅、もちろんカジノ目的のゲストまで幅広い層が楽しめる空間となっている。前回に引き続き、9月14日に報道公開された内容をレポートする。
コタイ地区を一望するエッフェル塔の展望台を体験
ホテルに併設するアクティビティとして見逃せないのが、「ザ・パリジャン・マカオ」のシンボルである高さ125mのエッフェル塔。ホテルの前庭にそびえ立つ塔は展望台やレストランを有するアクティビティスポットとなっており、7階、そして37階建てのビル相当の高さの2カ所からコタイ地区全体を見渡すことができる。
エッフェル塔見学には、「ザ・パリジャン・マカオ」内に併設されている「ショップス・アット・パリジャン」の5階の「EIFFEL TOWER GIFT SHOP」にてチケットを購入し入場となる。7階、37階両方の展望台への入場チケットの価格は平日大人が168MOP(約2200円)、12歳以下の子供が138MOP(約1800円)、休日は大人が188MOP(約2500円)、子供(12歳以下)158MOP(約2100円)。入り口にはパリらしいボーダー柄のシャツにベレー帽のコスチュームを着たスタッフらがいるので、誘導に従ってエスカレータでエッフェル塔へと向かおう。
エスカレータを上るとエッフェル氏と塔に関するレリーフが見え、いよいよ展望台。ここでも笑顔のスタッフが迎えてくれる。そして、左側を見るとオープンエアタイプの橋「ラブロック・ブリッジ」とエッフェル塔の姿が見える。この7階の展望台とメインビルをつなぐ橋には南京錠を付けてカップルや家族が永遠の愛を誓えるなど思い出づくりにもぴったり。鍵が手元にないというゲストもご安心を。先ほどの「EIFFEL TOWER GIFT SHOP」で鍵を購入することができる。68MOP(約900円)で鍵とマジックがセットになっている。
7階の展望台からは、エッフェル塔を真下から楽しめるとともに、そのダイナミックさも感じられる。なお、ここから37階へ向かうエレベータへと乗り込む。37階へは約40秒ほどで到着、展望台エリアはあまり広くはないため、混雑している場合もあるが、コタイ地区や「マカオ・タワー」、そして中国大陸まで見渡せる景色は雄大そのもの。建設途中のホテルを始め“コタイの今”が見られる場所としても必ず押さえておきたいスポットだ。
営業時間は10時~22時までと長く、6600個以上の電飾でライトアップされたエッフェル塔から夜景を観ることもできる。なお、ライトショーは毎日19時20分~24時まで20分間隔で開催。音と光のコラボレーションはずっと見ていたいと思えるほどドラマティックで幻想的。必ずチェックしたいナイト・エンタテイメントの一つだ。
エッフェル塔のほかにも、約12mのディスプレイを組み合わせた高さ約30mの凱旋門や、マルコポーロ庭園の「天文台の噴水」からインスピレーションを受けた噴水などさまざまな見所どころもある。散策するだけでパリの名所がひととおり感じることができる。
世界で人気のアーティストが公演、専用シアターでエンタメを楽しむ
ホテル滞在と同時に極上のエンタテイメントが楽しめるのも魅力の一つ。「ザ・パリジャン・マカオ」には座席数1200席の専用シアター「ザ・パリジャン・シアター」があり、世界で話題のショーを手軽に鑑賞することができる。
9月30日よりこけら落とし公演としてマイケル・ジャクソンの名曲をその生涯とともに巡る「THRILLER Live」を11月13日まで公演。30カ国で上演されるショーが宿泊ホテルでリーズナブルに観ることができるのは大きい。9月13日にも同ホテルのオープニング・セレモニーのレッドカーペットや、メディア向けの記者会見でもショーの一部を披露。ステージ全体を使ったダイナミックなダンスと男女混合の歌唱はもう一度観たいと思わせてくれる内容だった。チケットは180MOP/180HKD(約2400円/約2600円)。
マカオ初出店も多数、買い物と食を満喫しよう
旅のお楽しみといえばショッピング。「ザ・パリジャン・マカオ」内に併設されている「ショップス・アット・パリジャン」なら、ホテルに帰る時間や天気を気にせずにたっぷり時間をかけてほしいアイテムを選ぶことができる。
約2万8000m2の敷地には、150以上のショップが立ち並んでいる。「シャンゼリゼ通り」「モンテーニュ通り」「フォーブル・サントノレ通り」と名付けられた通りがあり、それぞれ「シャンゼリゼ通り」ならばラグジュアリーな買い物、「モンテーニュ通り」ならばブティックや30のファッションブランドでの買い物が楽しめ、「フォーブル・サントノレ通り」ならば個性的なアイテムが探せるなど、通りによって異なる楽しみ方ができる。
全体的に吹き抜けが気持ちのよい開放感あるデザインなのもポイントだ。また、ショッピングエリアの中心「ヴァンドーム広場」にすべてつながっているため、広い敷地内で迷うこともない。マカオ初出店のショップも20店舗以上あり、よりショッピングがエンジョイできる。また、買い物の合間にはストリート・パフォーマンスに突然遭遇するサプライズも待っている。パントマイムや大道芸、リビング・スタチューをはじめとするエンタテイメントで移動や休憩中にも楽しめる。もちろん記念撮影も可能。積極的にパフォーマーと交流してみよう。
ショッピングの合間には、パリを感じられるスイーツや地元のローカルスイーツを楽しむのもお勧めだ。「ヴァンドーム広場」の「ELYSEE BAKERY」では、見た目もかわいらしいケーキやプチフールとともにマカロンも味わえる。
テイクアウト専門のため食べ歩きフードとしても重宝。ホテルの自室でゆっくり味わうのもいい。なお、お勧めのパッションフルーツ味とチョコレート味(各18MOP、約240円)を今回はチョイス。パッションフルーツの酸味がきいたトロピカルなフレーバーと、濃厚なチョコレートが味わい深く、全体的に柔らかな食感だった。2つからミニボックスに入れてくれるのもうれしい。追加でコーヒー味のエクレア(25MOP、約330円)もオーダー。こちらはもっちりクリームがかなりの甘さ、遊び疲れた時のパワーチャージにちょうどよい。
また、「モンテーニュ通り」の「BAPTISIE MACARON」もトライ。こちらは、ピスタチオ味とレモン味(各28MOP、約370円)の基本的なフレーバーをチョイス。固めの生地に素材を活かしたクリームがマッチしていた。
4つから専用のボックス入りとなるため2個で買った場合はミニ紙袋での提供となる。なお、オープン記念で日本でもおなじみの「TEA WG」でもマカロンをサービスしていた。ぜひショッピングの合間に気になるマカロンを食べ比べをしてみては。
なお、パリらしいスイーツ以外にもご当地スイーツを味わいたい! と思ったなら隣接する「ザ・ヴェネチアン・マカオ」に足を運んでみよう。館内がそのままつながっているため、外に出ることなくスムーズに移動することができる。お勧めは「ショップス・アット・ヴェネチアン」内の「ロード・ストーズ・ベーカリー&カフェ」のエッグタルト(10MOP、約130円)。
マカオのエッグタルト発祥の店で地元っ子にも愛される老舗の支店だ。サックサクの生地に優しいくちどけのカスタードの相性は抜群。女性でも2~3個はぺろりと食べられる美味しさだ。1個ずつ紙袋に入れてくれるので食べ歩きにもぴったり。街に出ることなく、人気店の味をサッと購入できるのもうれしい。なお、行列ができていることもあるので、見かけたら混む前に購入しておこう。
しっかりディナーを味わいたいならば、中華料理店の「LOTUS PALACE 御蓮宮」へ。モダンな店内で自慢のホットポットはもちろん、厳選した食材を使ったメニューが比較的リーズナブルに味わえると人気だ。ワインセラーも完備しており、お祝いごとなどにもぴったり。今回はこだわりのメニューを一部紹介する。
まずは、ホタテや揚げた海老をふんだんに使いとろ~りクリーミーなパンプキンソースをアクセントにした「Fried Prawns with Creamy Pumpkin Sause」(288MOP、約3800円)。
また、リブ肉とフォアグラの幸せな共演がうれしい「Braised Beef Short Rib with Morels Mushrooms and Pan-fried Goose Liver」(1人あたり168MOP、約2200円)、茶碗蒸しや山葵ソースをかけたホタテのキャビアのせ、味噌を使った焼きホタテなど貝づくしの「Scallop Combination : Steamed Egg with Swiss Black Garlic Topped with Steamed Scallop、Deep-fried Scallop Wrapped in Kataifi Pastry Topped with Red and Black Caviar、Pan-fried Scallop Marinated with Miso Paste」(1人あたり138MOP、約1800円)など、今すぐ食べたいメニューが揃っている。
さらに、ダイナミックなフォルムとその美味しさに思わずとりこになってしまう「Fried Sri Lanka Big Crab Garlic and Red Chili “Bi Fong Tang”」(市場価格により変化)など、海、山、両方の食材を思う存分味わえる。
ビュッフェ形式で自分の好みのメニューをたっぷり味わいたいのならば「ザ・パリジャン・マカオ」内の「LE BUFFET」へ。朝食、ランチ、ディナーの時間帯に分けてオープンしており、手軽に中華料理からパリを感じさせるメニューまで幅広く揃っている。朝食の場合は、お粥にできたてのラーメン、蒸したての花巻に炒飯などの中華から、デニッシュやクロワッサン、フレッシュな野菜にフルーツ、そしてお決まりのスイカジュースなどさまざまな料理が楽しめる。座席数も多く、自然光が入る店内は常にゲストであふれているが、不思議とゆったりとできる雰囲気がうれしい。
なお、もっとカジュアルに食事を楽しみたいならばフードコートへ足を運んでみてはいかがだろう。日本食にお粥、どんぶりものまで揃っており、価格は45~100MOP前後が大半。
日本食ならば「TOEI DELIGHT 十八番」「Pepper Lunch 胡椒厨房」香港のお粥チェーン店「OCEAN EMPIRE海皇粥店」や台湾料理の「HUNDRED TASTES KITCHIN 百味坊」をはじめ8店舗が集合している。食事時にはかなり混雑するが、少し時間をずらせばゆったりと過ごせるのでこちらも賑やかな雰囲気のなかで食事を楽しみたいのならば選択肢の1つにいれてみるものよい。
近隣の姉妹ホテル間を移動しながら食べ歩きをしてもほぼショップが被らないため、さまざまなスイーツやフードが味わえるのも一つの魅力。ラグジュアリー空間から庶民的なお手軽フードまで、幅広い食が集まっている部分もポイントが高い。
なお、「ザ・パリジャン・マカオ」へのアクセスはマカオ国際空港より無料のシャトルバスで約10~15分ほどで到着できる。目印はロゴ入りのピンク色のバスだ。交通手段を悩むことなくスムーズに空港からホテルまでの移動ができるのもうれしい。なお、バスの中も「ザ・パリジャン・マカオ」が満載。電飾が煌めいたりとワクワクした気分を盛り上げてくれる。到着、帰国の際には利用しよう。
普段の生活とはかけ離れたラグジュアリー空間と世界レベルのエンタテイメント、そしてパリな雰囲気もたっぷり味わえるアクティビティに落ち着いた客室、そして美味しいフードの数々、もちろんカジノも思う存分楽しめる。手頃な価格帯で非日常をたっぷり味わえる場所として、次のバケーションの行き先にマカオのコタイ地区を選んでみるのもいいはずだ。