【イベントレポート】

【パリ航空ショー2017】エアバス、総2階建て旅客機「A380」の効率向上型「A380plus」公開

翼端が上下に分かれたウィングレット採用、客室も増席可能に最適化

2017年6月19日~25日(現地時間) 開催

エアバスがA380型機の効率向上モデル「A380plus」の開発を発表。パリ航空ショー2017で実機を展示している

 仏エアバスは、パリ航空ショー2017の開催に合わせ、6月18日(現地時間)付けで総2階建て旅客機「A380」型機の効率向上モデルとなる「A380plus」型機の開発を発表。パリ航空ショー2017で実機を展示している。

 A380plus型機は、従来のA380から効率性と経済性を高めたとするモデルで、ウィングレットはより大きく、翼端を上下に分かれる形状に変更。上方に3.5m、下方に1.2mと、上下で4.7mの高さを持つようになった。そのほかのウィング、空力の見直しも行なわれ、燃料消費を最大4%節約するとしている。

 また、階段や乗務員の休憩室(クルーレスト)、サイドウォールなどの見直しで、客室を最適化。従来よりも最大で80席を追加で搭載できるようにしたという。同社はこれを「Cabin enablers」と表現している。

 このほか、メンテナンス間隔を広げ、メンテナンスコストも削減できるとしている。

A380plusの特徴(同社ニュースリリースより)