【イベントレポート】ファンボロー国際航空ショー2016

エアバス A350型機が英空軍「レッドアローズ」と編隊飛行

エアバスの飛行展示を紹介

2016年7月11日~17日(現地時間)開催

 エアバス(Airbus)は7月11日~17日(現地時間)に開催されている「ファンボロー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)2016」で、「エアバス A350-900」「エアバス A380-800」「エアバス A400M」を展示するとともに、飛行展示も連日実施。特に「Futures Day」と銘打たれ、ロンドンやその近郊の学生らを招待した15日には、イギリス空軍のアクロバット飛行チーム「レッドアローズ」とエアバス A350-900型機が編隊を組んで飛行するデモンストレーションも実施された。

 今回のファンボロー国際航空ショー2016で展示されたエアバス A350-900型機は、MSN2と呼ばれるテスト機の2号機。完備した客室を備え、主に客室内テストを行なってきた機体となる。昨年もパリ航空ショー2015でも同機がテスト飛行を行なった。

 15日に実施されたイギリス空軍のアクロバット飛行チーム「レッドアローズ」との競演では、通常の展示飛行を実施したあと、ファンボロー空港直上を離れて空中待機。やがて訪れたレッドアローズと編隊飛行を開始。何度か周回して隊形を整えたあと、ファンボロー空港滑走路上をフライパスした。その際にはレッドアローズの機体から、赤青白のスモークが出され、フランスに本拠を置くエアバスの機体を象徴するかのようだった。

飛行展示後に空港直上を離れ、レッドアローズと編隊を組む
ファンボロー空港の滑走路上をA350-900型機とレッドアローズが編隊を組んでフライパス

 エアバス A380-800型機も、昨年のパリ航空ショー2015に続いての展示となるが、今年は機体に「iFlyA380.com」の文字が描かれた。

 iFlyA380.comとは、エアバスが開設した“A380型機で旅をしたい人のためのWebサイト”で、現在A380型機を運用している13社の路線やサービス内容を集約。ユーザーは発着地や日付などを入力することで、A380型機を利用している路線が表示される。ここの検索結果からは、各航空会社のWebサイトへ直接移動することができる。

 エアバスはニュースリリースのなかで、iFlyA380.comは飛行機の機種を基準にしてフライトを予約できるユニークなシステムで、“現在のフライト予約システムでは搭乗する機体を簡単には選べないが、このシステムで60%の乗客によるA380型機に乗って旅をしたいというユーザーの希望とのギャップを埋めることにした”」としている。