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JAL、成田空港で募集した「恋の願い事」を成田山新勝寺へ奉納

2016年2月15日 実施

成田山新勝寺

 JAL(日本航空)の有志社員が企画したバレンタインデーイベント「成田で縁結び」が、バレンタインデー当日の2月14日まで成田空港で実施されていたが、そこで寄せられたバレンタインカードの奉納が2月15日、成田山新勝寺で行なわれた。カードに寄せられた恋愛を中心とした“願い事”の成就が祈願され、3月15日まで同寺に奉納される。

 成田で縁結びは、成田空港のJAL国際線の出発カウンターなどで配布されていたカードに、出発客がそれぞれ願いごとを書いて投函する、というイベント。バレンタインデーにちなんで「恋の願い事」が中心だが、恋愛に限らず、さまざまな願いごとを記入したカードが集まった。

 寄せられたカードは435枚。同社が用意した約800枚のカードのほとんどが配布されたが、投函せずに持ち帰った人もいたようで、投函されたのは日本語で241枚、外国語で194枚のカードだったという。

 成田山新勝寺の本尊は不動明王だが、1701年に再建された旧本堂である光明堂には、大日如来を中心に不動明王と愛染明王が奉られ、その愛染明王が良縁をもたらすとされていることから企画されたイベントだ。

愛染明王が奉られる光明堂
JALバレンタイン縁結び祈願の看板も
光明堂内で奉納が行なわれた
堂内は中央に大日如来、向かって左側に不動明王、右に愛染明王が並ぶ
愛染明王
箱に収められたバレンタインカードが新勝寺側に手渡された
願いごとの成就を祈願して奉納される
祈願の様子

 同寺の強化部長である伊藤照節導師らによって、1箱にまとめられたバレンタインデーカードが愛染明王に奉納され、恋愛成就が祈願された。

 伊藤導師は、「愛染明王は恐ろしい姿をしているが、これは願いを叶えてくれるという固い決意の姿。弓と矢を持つのは、煩悩のままではなく、それをよりよく活かすためのもの」と説明し、「煩悩即菩提」という言葉を紹介。カードに寄せられた願いが「必ずや成就していただけるのではないか」と話した。

前列右から2番目が成田山新勝寺の伊藤照節導師

(小山安博)