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沖縄県の学生が考えた沖縄への卒業旅行プラン。「学卒プロジェクト2016」グランプリ決定
2016年12月30日 19:21
- 2016年10月26日 実施
沖縄県とOCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)が9月より進めてきた「学卒プロジェクト2016」。沖縄県内の学生が作る卒業旅行プランのコンテストの最終審査会が、12月26日に沖縄産業支援センターで実施された。
同プロジェクトは、「旬香周島おきなわ」プロモーションの一環として2014年より行なわれており今回が3回目。これまで沖縄県内の大学生が対象であったが、今回は短大生、専門学校生も募集対象となり、5大学14チーム、1短大3チーム、1専門学校10チームの参加があった。
一次審査の書類選考により大学・短大部門で4チーム、専門学校で3チームが選ばれ、最終審査会では、この7チームがそれぞれプレゼンテーションを行なった。
審査員は沖縄県、JALJTAセールス、OCVBが担当。各プレゼンテーションごとに発表者への質問などを行ない審査の材料とした。
各チームのプレゼン終了後には、審査員が別室で最終審査。
グランプリを獲得したのは、専門学校部門からインターナショナルリゾートカレッジの桃原チームによる「沖縄市コース」ならびに、大学・短大部門から琉球大学の富原チームによる「宜野座村コース」。
各チームへはOCVBの平良朝敬会長より、賞状と副賞が贈られた。
閉会後、優勝チームのメンバーに話を聞くことができた。
インターナショナルリゾートカレッジ・桃原チームは、時間が足りなかったことで苦労もしたが、沖縄市が国際色豊かで、遊ぶ場所も色々あることが分かり勉強になったと話した。
琉球大学・富原チームは、宜野座村観光協会の方々の本気度が伝わったこと、実際に9回足を運んで宜野座村の持つ魅力に惹かれていったこと、チーム内の絆が深まったことなどを語った。メンバーには県外出身者もおり、宜野座村の名前さえ知らなかったが、多くの人に魅力を伝えたいと思うようになったという。
全体的な感想としては、学生目線でのコース作成ということで、既存のツアーにはないユニークなアイディアも色々と盛り込まれていた。特にグランプリを獲得した琉球大学・富原チームのコースのなかには、1年後の自分にポストカードを送るメニューが盛り込まれており、社会人1年目で少し疲れてきた自分に仲間と過ごした日々を思い出してもらい、リマインド効果をもたらすというアイディアが面白い。実際にこのメニューを採用したいと宜野座村観光協会からも話があったという。
また、大学チームが視察などにじっくり時間をかけていたのに対し、専門学校チームは時間がなかなか取れないという状況だったようだ。もっと時間をかけて企画を詰めたかったという思いが伝わってきた。
なお、グランプリを受賞した旅行プランは今後、学卒プロジェクトのWebサイトに掲載されるほか、リーフレットが作成される。