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沖縄観光コンベンションビューロー、MICEキーパーソン招聘事業開催、上半期の入域観光客数などを報告

10月定例記者懇談会

2016年10月26日 開催

 沖縄観光コンベンションビューロー(以下、OCVB)は10月26日、10月定例記者懇談会を行ない、開催予定のイベントや2016年度上半期の沖縄入域観光客数を発表した。

 発表された開催・参加予定イベントは次のとおり。

国内・国際会議キーパーソン招聘事業

 沖縄県とOCVBは、MICEプロジェクトの一環として「国内・国際会議キーパーソン招聘事業」を行なう。県外より国内学会および国際会議の開催地決定権者であるキーパーソンを招聘し、歴史的建造物などで会議を開催することで特別感や地域特性を出す「ユニークベニュー」での模擬パーティを開催するほか、(JNTO)日本政府観光局との共催で国際会議主催者セミナーを開催する。

歴史的建造物などで会議を開催することで特別感や地域特性を出す「ユニークベニュー」
MICEのスポットを紹介

 模擬パーティは、今年度より那覇市観光協会が指定管理者となった中国式庭園「福州園」にて開催。近日よりスタートする夜間営業に先駆け、園内をライトアップし食事も楽しめる内容にする。「灯・宴・食」をテーマとした同園の魅力を伝える。

 国際会議主催者セミナーは、沖縄県立博物館美術館にて開催。沖縄での国際会議開催時のサポートメニューを紹介するほか、2020年に供用開始予定の大型MICE施設の紹介や、JNTO寄付金募集、交付金交付制度などを紹介する。

 これまで沖縄県内では、水族館や洞窟、世界遺産の城跡などをユニークベニューとしたプログラム開発が進められており、2020年のMICE施設オープンと併せて国内・国際会議会場としての魅力を発信している。

 国内・国際会議キーパーソン招聘事業は11月7日~9日に実施、模擬パーティは11月8日、セミナーは11月9日にそれぞれ開催される。

ミス沖縄2017選出大会

 36代目を選出する「ミス沖縄2017選出大会」は11月6日に開催。応募者65名のなかから選ばれた10名のファイナリストから、3名のミス沖縄を選出する。それぞれ「スカイブルー」「コバルトブルー」「クリーングリーングレイシャス」として観光関連イベントや公式行事で活躍していくことになる。

 選出大会ではファイナリスト達によるスピーチ、特技披露によって最終審査に臨むほか、ミス沖縄自らが制作した沖縄観光PRショート動画「沖縄ぶらり旅」を披露する。

 また、今年8月に京都国際こども映画祭でグランプリを受賞した沖縄フィルムオフィスの短編映画「わたしの宝もの」も特別上映する。

 当日はUstreamでの中継も予定されている。

開催日時:2016年11月6日 14時30分~17時
場所:沖縄コンベンションセンター 会議棟A
主催:沖縄観光コンベンションビューロー
内容:「ミス沖縄2017」3名の選出
来場予定者数:約300名
SNS:ミス沖縄公式Facebook

沖縄修学旅行フェア2016 in 大阪・東京

 沖縄県とOCVBは、県外の学校関係者・旅行会社等を対象に「沖縄修学旅行フェア2016 in 大阪・東京」を開催する。大阪は11月16日、東京は12月22日。

 今年度、沖縄が力を入れているのがエリア滞在型の行程の提案。これまでの定番であった個別スポットの行程とはまた違った、ひとつのエリアを十分に知ってもらい親しんでもらおうというもの。各エリアにとどまることで移動時間も短縮でき、地域の方々との交流も深めることができる。

 8月と9月には、沖縄県内にてフェアを開催。県外より学校関係者、旅行会社を対象に招聘し、本島南部・中部・北部の3つのエリアにそれぞれコースを設けて旅行体験を行なった。

「平成28年度 第2回地域観光協会等会議(久米島)」を報告

 OCVBは、10月19日に久米島において「平成28年度 第2回地域観光協会等会議」を実施した。19協会、4団体、合計60名が参加し、各地域の連携を深め意見交換を行なった。

 議題として挙げられたのは「拡大するクルーズ市場の受け入れ体制」。バース内に観光案内所を開設している、多言語対応のできる人員を配置しているなどの取り組みが報告され、また課題として受け入れ体制が整っていない、バースの設備が必要、連携して受け入れるが恩恵が受けられないなどの意見も出たとのこと。

 各協会の取り組み事業の紹介では、久米島町より、階層深層水を活用した沖縄県産牡蠣の可能性、風の帰る森プロジェクトなどが挙げられた。また、石垣市の星空観光の取り組み、沖縄まちまーい協議会の紹介などもあった。東京からはサンシャインシティが参加。「沖縄めんそーれフェスタ」イベントを紹介したとのこと。

2016年度上半期の沖縄入域観光客数について

 2016年度上半期の沖縄入域観光客数が発表された。総入域数は461万8700人で前年比112.8%となった。国内客は338万1400人で前年比105.3%。外国客は123万7300人で前年比140.5%と大きな伸びを見せた。

 外国人観光客については、8月にはすでに100万人を突破しており、1年間の総計に期待が寄せられる。空路については供給数に対する需要数が80.4%とかなり高い数字を出している(国内客は73.9%)。国別では韓国からの入域が好調。上半期20万5500人で155.8%であった。

 沖縄県離島に関しては、宮古島が好調。上半期の入域数は43万1161人、前年比156.0%と高い伸びを見せている。空路の供給に対する需給率は、羽田~宮古の直行便が91%となった。

 9月の入域観光客数は、国内58万9600人で前年比102.5%、外国からは20万3400人で前年比136.0%、総計79万3000人で前年比109.4%であった。

 このほか、熊本地震に伴う災害義援金の寄付、および熊本県観光連盟からのお礼状についての報告があった。