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エイサーで盛り上がる8月の沖縄、イベントが目白押し

 太鼓を打ち鳴らしながら勇壮に舞う、沖縄の伝統芸能「エイサー」。もともとエイサーは、お盆に先祖供養のために捧げた念仏踊り。現在でも旧盆(沖縄ではお盆を旧暦に則って行なう)には、各地域で地元の青年会などがエイサーを行ない、年中行事の一つとして受け継がれている。

 同時に、エイサーを芸能文化として発展させ、新しい歌に合わせて踊ったり独自の振り付けなどで踊る創作エイサーも盛んだ。なかにはアクロバティックな動きも取り入れたエンタテイメントとして発展させているグループもある。

 そのような沖縄独特の芸能文化であるエイサーの大きなイベントが、8月には目白押しだ。

 8月7日には、那覇市のメインストリート、国際通りを舞台に、数十団体が参加する「一万人のエイサー踊り隊」が開催される。各地域の青年会や地元のグループはもちろん、子供たちによるかわいらしいエイサーや、観光客の飛び入り参加などで盛り上がる。

 2016年で22年目を迎え、「一万人エイサー」として親しまれる那覇市の一大イベントの一つである。

一万人のエイサー踊り隊

日時:8月7日(日)13時~18時
場所:国際通り(那覇市)
入場料:無料
Webサイト:那覇市国際通り商店街振興組合連合会

 8月21日には、各地域の青年会を取りまとめる沖縄県青年団体協議会が主催する「第51回沖縄県青年ふるさとエイサー祭り」が北谷公園陸上競技場で開催される。今回で51回を数える歴史あるイベントで、沖縄本島の北は大宜味村から南は南城市まで、また石垣島からも参加する、青年会大集結といったイベントだ。エイサーだけでなく、民俗芸能を披露する地区もあり見応えがある。

第51回沖縄青年ふるさとエイサー祭り

日時:8月21日(日)15時~21時
場所:北谷公園陸上競技場(沖縄県中頭郡北谷町字美浜2)
入場料:無料
Webサイト:青年ふるさとエイサー祭り

 8月28日には、エイサーが盛んな地区である沖縄市を舞台に「第61回沖縄全島エイサーまつり」が開催される。

 この祭は3日間にわたって行なわれ、その8月26日には沖縄市内各地域で「道じゅねー」と呼ばれる、町をエイサー隊が練り歩くエイサー奉納が行なわれる。続いて8月27日には、沖縄市の各青年会が出演する「沖縄市青年まつり」が行なわれ、28日の全島エイサーまつりへ、その盛り上がりをつなげる。

 沖縄市は「エイサーのまち」を掲げており、その名のとおり、本格的で伝統的なエイサーを堪能できる。エイサーの面白さは、各地域ごとにそれぞれ特徴があるところ。衣装であったり隊列であったり、激しく踊るところもあれば、荘厳な雰囲気で悠然と踊るところもある。それらの違いを見るのも楽しい。

第61回沖縄全島エイサーまつり

日時:8月28日(日)15時~21時
場所:コザ運動公園陸上競技場
入場料:スタンド席のみ有料(S席前売り2000円/当日2500円、A席前売り1200円/当日1500円、B席:当日のみ1000円)、演舞場周辺、芝生席等などスタンド席以外は無料
Webサイト:第61回沖縄全島エイサーまつり

 今や国内外の沖縄県人会などもエイサーを伝承しており、広く知られるようになった。そんなエイサーを、本場で鑑賞・体感してみてはいかがだろうか。