モータージャーナリストの橋本洋平・まるも亜希子ファミリーが、航続可能距離が増えた「日産 NEW リーフ」で春を探しに出かけました。
さまざまなグルメや絶景スポット、いちご狩りに世界遺産と、快適ドライブで楽しみまくりの1泊2日♪
[橋本ファミリー&日産 NEW リーフ]
■モータージャーナリスト 橋本 洋平
学生時代は機械工学を専攻しつつ、フォーミュラカーでドライビングテクニックの修業にも励む。自動車雑誌の編集部に就職し、2003年に独立。さまざまな車種とタイヤを乗りこなし、その的確な評価には定評がある。2016年より日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
■カーライフ・ジャーナリスト まるも 亜希子
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦し、見事に完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
■モデル 橋本 和奏(わかな)
0歳にしてサーキットグリッドガールデビューを果たす。離乳食に造詣が深く、チャイルドシートのインプレッションも得意分野とか!?
■日産 NEW リーフ
時代に先駆けて一般販売され、電気自動車の代名詞ともなっている「日産 リーフ」。2015年12月、バッテリー容量を30kWhに強化することで「航続可能距離」280kmを達成。エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)とLDW(車線逸脱警報)を全グレードに標準装備し、より高い安全性を実現。周囲の充電スポットを簡単に検索できるナビゲーションなど、利便性も向上
好きなプランが立てられて、気分次第で寄り道だって自由にできちゃうのが魅力のドライブ旅行。とくに娘が生まれてからは、ベビーカーも大量の着替えやオムツもラクラク持って行けて、ときには旅先でのオムツ替えや授乳ルームにもなる、「クルマ」のありがたみをヒシヒシと実感中。
時間に追われなくていいから、娘がグズったときは無理せずSAや道の駅でひと休み。車内では、思いっきり大きな声で歌を歌ってあげたり、おもちゃで遊んだり、周囲の目を気にすることもないし、ファミリーにはダンゼン、ドライブ旅行がオススメだ。
「さて、次の休みはどこ行こう?」なんて話をしていたときに、飛び込んできたのがマイナーチェンジした日産 NEW リーフのニュース。
1回の充電で走れる「航続可能距離」が280kmに増え、快適・安全装備もますます充実。いつの間にか、充電スポットも全国に1万7000カ所以上に増えていて、電気自動車が登場したころのように、充電スポットを探し求めてウロウロしたり、電欠しないかハラハラドキドキしたり、そんな心配もなさそうだ。
「よ~し、リーフで春を探しに行こう!」
とてもベタな感じで(笑)、お目当ては「絶景」と「海の幸」と「いちご狩り」という、我が家の1泊2日ドライブ旅行はスタートした。
「いやー、あぶない刑事の展示、かなり興奮したよ。まさか映画で使われたレパードを見られるなんて思わなかったからさぁ。これから映画観に行かない?」
「コラコラ、本日の主旨が思いっきりズレてるんですけど!(怒)」
「ゴ、ゴ、ゴメンナサイ……。で、なんだっけ?」
「まさかリーフで旅に出るときが来るなんて、ちょっとビックリだよねって話だよ」
「初代リーフが誕生したのが2010年。当時は航続可能距離がまだまだ短かったから、ガス欠ならぬ電欠になるのが不安で、遠くまで行こうなんて誰も思わなかったもんな」
「実はアタシ、リーフが出たばっかりのころに長野まで行こうとして、電欠になってJAFのお世話になったことが……」
「さすが後先考えずに突っ走るタイプ!(笑)。でも、もうあれは6年前の話だからな。ヨチヨチ歩きだったリーフも今は違うよ。満充電なら航続可能距離は280km! 充電スポットは全国に1万7000カ所以上に増えたんだから!!」
「じゃあ、どこまで連れて行ってくれるのかしら?」
「そーだなぁ、無充電で行けそうな静岡あたりにしてみようか」
「了解。では、出発ね!」
こうして走り出したリーフでの旅は、みなとみらいを出発。首都高速と横浜新道を乗り継ぎ、東名高速へと突入した。
「久々にリーフに乗ったけど、やっぱりスムーズだし静かだよなぁ。電気自動車、未来を感じるねぇ~♪」
「ご機嫌みたいでよかった。あまりにシーンとしているから、ちょっと心配になっちゃったよ」
「手足のように思い通りに動いてくれる電気自動車ならではの感覚がおもしろくて、ついつい走りに没頭しちゃったもんでね。ゴメンゴメン。で、後ろの席の感覚はどうなの?」
「やっぱりとても静か。当たり前だけど、エンジンがないじゃない。だからうるさくないし、変速ショックもないから前後にも揺れにくいし、かなり快適だよ。乗り心地も硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい感じ。その証拠に、和奏はもう寝ちゃったよ(笑)」
「そうか、そりゃよかった。移動中にすぐに寝てくれると、コッチは楽できるもんね。そういう意味で考えれば、リーフって、子育て世代にもピッタリかもしれないね」
「本当だね。ところで電池残量はまだまだ余裕?」
「残り80%くらいあるよ。運転の仕方とか、上り坂・下り坂でも残量の数値がけっこう変わるから、そこをコントロールするのもおもしろくて真剣になっちゃうんだよ」
「ああそうなの。でも、私のおなかがかなり減ってきちゃったんだけど……」
「えっ。そりゃマズイ。空腹で不機嫌になる前に、ランチタイムでピットインだ!」
「(気持ちよく寝ていたのに、起こされちゃったよ~)」
リーフじゃなく、まさかの妻の充電切れで富士川SAに立ち寄ることに。
でもここは、富士山が目の前に広がる絶景レストランがあるといううれしい誤算で、すっかりテンションも急上昇。
「なんかもう、おなかも心も満たされた感じ~。では、ここからは私が運転していくわ♪」
「わかりやすい人(笑)。では、遠慮なくお願いします」
「はーい。乗り心地はどう?」
「Z・Z・Z・Z・Z……」
「すやすや……」
「あっ、もうふたりして寝てるし。まぁいいや、高速を降りたらちょっと山道に入るらしいから、楽しんじゃお」
撮影協力/NEXCO中日本 東名高速道路 下り 富士川サービスエリア
「パノラマレストラン」 TEL:0545-81-0750 (日の丸サンズ株式会社)
http://sapa.c-nexco.co.jp/sapa/shop/detail?sapashopid=327
「あ~、すっかり気持ちよく寝ちゃったよ。ホテルに着いたの?」
「(むにゃむにゃ)」
「もう着いちゃったのよ~。ワインディング(曲がりくねった道)を久々に楽しめて、もっと走っていたかったのに」
「オイオイ、ひとりで楽しんでズルイぞ。電池もけっこう使ったみたいだし(笑)。このホテルには急速充電器も普通充電器もあるから、さっそく充電しようぜ」
至近距離に富士山がそびえ、清水港を見下ろす高台にある日本平ホテル。その雄大なパノラマと広大な庭園が評判の、外国人にも人気のホテルだ。フロントに荷物を預けて、駐車場の一角にある充電器にリーフをつなぐ。電気自動車ビギナーでも、ホテルのスタッフが親切に操作方法などを教えてくれるので安心だ。
「今日は珍しいくらい富士山がキレイに見える日らしいよ。なんか、ラッキーだな」
「それはうれしいね~。さ、充電中のリーフの施錠もしたし、早くお部屋へ行こうよ」
「俺たちは宿泊だから普通充電でいいけど、ランチやカフェで立ち寄った人も急速充電があるから便利だな」
「そうだよね~。充電中にこの景色を眺めれば、心の充電もバッチリだよ」
「ココってかつてやっていたTVドラマ・『華麗なる一族』で使っていた庭園なんだよ」
「さすがはドラマ男子!(笑)」
「そういえばさ、このホテルは敷居が高そうって勝手に思ってて、ベビーカーに子ども乗せて来るようなところじゃないかなってちょっと腰が引けてたんだけど、実際にはすごく歓迎してくれて、スタッフさんたちもみんな和奏にやさしいし、すごく居心地いいよな」
「うん、私も同じこと思ってたの。しかも、このお部屋を見てよ~。バリアフリーで広々してて、ロビーで見た絶景がここなら独り占め気分!」
「スゲ~! これ最高だな~。和奏もテンションあがったのか、ハイハイであっちこっち探検してるよ(笑)」
「すたたたたた......!(いつもより素早い!)」
「リーフでのドライブ旅行だから、充電設備があるホテルってことで探したわけだけど、これはリーフに感謝だね。こんなに素晴らしいホテルと出逢わせてくれたんだから」
撮影協力/日本平ホテル 〒424-0875 静岡市清水区馬走1500-2 TEL:054-335-1131
http://www.ndhl.jp/
我が家とは別世界の素晴らしい部屋でリラックスしたあとは、お待ちかねの夕食タイム。
今回は、「日本料理・寿司処 富貴庵」の個室に通していただいた。
「アートのように美しく盛られた前肴からはじまって、ひとつひとつお料理についてのコメントを聞いてからいただくと、より味わって食べられる気がする」
「清水港水揚げの鮮魚とか、ちょっと春を感じさせてくれる温野菜とか、すごく贅沢。旅に出た甲斐があるなぁと実感させてくれるね」
「すやすや......(ベビーベッドでお休み中)」
「料理長が自ら目の前で最後の仕上げをして、取り分けてくれるなんて、主婦にとっては至福の時間です(笑)」
「まだ離乳食の和奏が食べられないのが残念だけど、また3人で来たいよな」
「その言葉、忘れないでね♪」
「むにゃむにゃ......(パパ、ママ、ありがとう♪)」
撮影協力/日本料理・寿司処 富貴庵
http://www.ndhl.jp/restaurant/fukian
一夜明けて、またまた晴天に恵まれたリーフ旅2日目。
まずやってきたのは、世界遺産にも登録された「三保の松原」。
両側に松が立ち並ぶ道を走るときも、走行中のCO2排出がゼロのリーフなら、貴重な世界遺産を汚す心配がないのがうれしい。
しばし、富士山と松原をバックに砂遊びと散策を楽しみ、リフレッシュ。海を初めて間近で見た和奏は、大興奮だ。
撮影協力/静岡市観光文化局 観光交流課 TEL:054-221-1310
http://www.shizuoka-citypromotion.jp/mihonomatsubara/
近くに東海大学海洋科学博物館があるというので、これはいい機会と和奏を水族館デビューさせてみることにした。
子どもにもわかりやすい丁寧な解説のある展示や、水深20mの海中を表現した海洋水槽など、子ども連れのファミリーにもうれしい内容。
クマノミに囲まれる水槽には、0歳児の和奏も目を見開いて釘付けになっていた。
撮影協力/「海のはくぶつかん」(東海大学海洋科学博物館)〒424-8620 静岡県静岡市清水区三保2389 TEL:054-334-2385
http://www.umi.muse-tokai.jp/
「次はいよいよ、私が熱望していたいちご狩りね~」
「しかも、そんじょそこらのいちごじゃないぞ。『石垣いちご』って言って、120年の歴史あるいちご栽培。品種は“赤い真珠”と言われる『かなみひめ』って、めちゃめちゃ高級いちごなんだ」
「へぇ~、すごい! うわ、ちょっとアナタ、リーフでどこ入ってくの? ここお寺の鳥居でしょ」
「いやいや、間違ってないんだって。国宝・久能山東照宮の鳥居の中にある、石垣いちご発祥の農園、『常吉いちご園』に行くんだよ」
「あ~、びっくりした。でもすごい特別感がある~♪」
「いちごの摘み方も丁寧に教えてもらったし、さっそくいただくとするか」
「和奏がもう鼻息荒いくらい食べたがってる(笑)」
「 (はやく、はやく!) 」
「ほ~れ和奏、パクッ。どうだ?」
「 (^o^) 」
「うわ~、これめちゃめちゃ甘いよ! 香りも豊かだし、こんなにひと粒が大きいのにぜんぜん大味じゃなくて、甘みがギュッと凝縮してる感じ」
「いや~、これは大満足だな。常吉いちご園さん、貴重ないちごをありがとうございました!」
撮影協力/石垣いちご栽培元祖 常吉いちご園(予約必須) TEL:080-4222-2463
http://www.geocities.jp/tunekichien/
静岡久能苺狩り組合
http://www.kunou-ichigo.com/
静岡の春を満喫した私たちは、旅の思い出を語りながら帰路へ。刺激をタップリ受けた和奏は、疲れ切ったのかすでに夢の中にいるようだ。
「はじめはリーフで旅をするなんて、電池残量ばかりが気になってアチコチ行けないかと心配していたけれど、いろいろまわれて楽しかったね」
「誕生した5年前とはまるで別世界になったよな。その気になれば進化したナビを使って急速充電器を探すことだってカンタンになったし」
「リーフはかなり立派に成長したよね」
「クルマだけじゃなく、インフラも整備されたこともポイントだったね」
「一体これからどんな成長を見せてくれるんだろう?」
「え? リーフのこと? それとも和奏?」
「どっちもだよ」
「リーフはあと5年もすれば自動運転が始まっているだろうから、もっと旅が快適になるんだろうな。もしかしたら、運動性能がもっとアップして、あぶない刑事でカースタントこなしている可能性だってあるかもしれない(笑)」
「妄想が激しすぎるでしょ!」
「和奏は5年も経てばシッカリ歩いているだろうし、日本語だって相当達者になっているよな」
「生意気になってそうな気がするわ(笑)」
「どっちからも目が離せないね」