旅レポ

羽田発のデルタ航空ビジネスクラスで、ラスベガス開催の見本市「CES 2016」に行ってきた

乗り継ぎがあっても安心のモバイルアプリ「Fly Delta」

例年、1月上旬にラスベガスで開催される家電見本市「CES」。出展者、視察者、そして筆者のような取材陣が日本から多数訪れる。近年は技術見本市のような状況となっており、自動車メーカーの出展も多い

 筆者は、米国ネバダ州ラスベガスで開催される家電見本市「CES」の取材のため、毎年1月上旬にアメリカを訪れるのが常となっている。CESでは興味深い製品が多数登場し、その模様は「PC Watch」でお届けしているとおりだ。

 毎年楽しみにしている取材なのだが、1つだけ憂鬱になることがある。それは、ラスベガスまでの移動だ。いつもは自分で航空券を手配しており、エコノミークラスのチケットが基本。乗り継ぎを含めて10時間を超えるフライトをエコノミークラスで移動し、翌日から取材となると、時差ボケも重なって体力的にかなりつらい。そのため、通常は出発日を1日早め、現地で1日身体を休めるようにしているのだが、余計に1泊することになるため、コストがかさんでしまううえ、正月休みが減ってしまうことも気になる点。

 今回、2016年のCES取材では、トラベル Watch編集部から「デルタ航空の羽田発~ロサンゼルス着・ロサンゼルス発~ラスベガス着という乗り継ぎでラスベガスへ行ってみませんか? 往路は乗り継ぎですが、復路はCES期間限定のラスベガス発~成田着の直行便です」という話をもらった。普段は成田からロサンゼルス経由でラスベガスへ行くことが多いが、出発は羽田から。ビジネスクラス「デルタ・ワン」でのアメリカ出張とのこと。この旅レポでは、デルタ航空のデルタ・ワンを利用したアメリカ出張の体験記をお届けする。

羽田発ロサンゼルス行きDL636便を利用してCES取材に出発

デルタ航空のDL636便は羽田発のロサンゼルス行き

 今回利用した便は、1月4日0時10分、羽田発ロサンゼルス行きのDL636便だ。デルタ航空は成田空港をハブ空港としており、日本発着路線の多くが成田発着便となっているが、実は羽田空港からもロサンゼルス便を運航している。

 羽田空港のほうが勤務先や自宅に近く、出張に便利という人もいるだろう。筆者は都内の会社に勤めていないものの、筆者宅(飯田橋近辺)からは成田空港よりも羽田空港の方が短時間かつ簡単に到達でき、羽田発の便が使えたのはかなりうれしかった。

 ロサンゼルス到着が現地時間の前日午後6時という点も、到着後の活動に有利に働くと筆者は考える。筆者の場合、北米出張では到着した日は体力的にほぼ使い物にならず、翌日からの活動に備えるために身体を休めるのが常だ。しかし、早い時間に到着する便で渡米した時には、翌日までの体調調整に失敗することが多々あった。

 例えば、疲れていても頑張って起きていようとするのだが、ホテルに戻って夕方前にベッドに横になってしまい、気が付いたらそのまま現地時間の深夜まで寝てしまい、翌日以降に時差ボケが残ってしまうということを何度も経験している。

 それに比べ、デルタ航空の羽田便ならロサンゼルス到着が夕刻で、その後乗り継ぎで目的地に到着しても、あとはホテルに直行して寝るだけとなる。そのため、気持ちよく寝て目覚めると翌朝となり、時差ボケも一気に解消できる。

 こういった点に魅力を感じるかどうかは人それぞれだとは思うが、ビジネス旅行の場合には、翌日以降の体調をうまく調整できるという部分で、現地夜到着が間違いなくメリットになる。北米出張時には、DL636便はかなり魅力的な選択肢となるだろう。

優先搭乗手続きとラウンジで搭乗前から快適

 デルタ航空のデルタ・ワンに限らず、ビジネスクラスを利用するメリットは、豪華な座席や機内食など、機内だけにとどまらず、空港に着いた時点からさまざまなサービスが受けられる。そこでまず、空港でのサービスから紹介していこう。

 空港に到着すると、チェックインカウンターで搭乗手続きを行なうことになる。その場合、エコノミークラスでは、預け入れ荷物のある場合一般のカウンターに並んで手続きを行なう必要がある。時間帯や時期によっては、一般カウンターは大勢の乗客で長蛇の列になることも少なくないが、デルタ・ワンのチケットであれば、優先カウンター「SKY PRIORITY」カウンターでの手続きが可能だ。

 SKY PRIORITYカウンターは、デルタ・ワンのチケットを持っている乗客や、デルタ航空のマイレージプログラム「スカイマイル」の上級会員資格、または航空連合「スカイチーム」加盟各社のマイレージプログラム上級会員資格を保有している乗客が利用できる。筆者は残念ながらスカイマイルおよびスカイチームの上級会員資格を持っていないが、今回はデルタ・ワンのチケットを持っているので、SKY PRIORITYカウンターを利用できる。

 もちろん、受託手荷物も優遇される。エコノミークラスのチケットの場合、預け入れ荷物(航空会社から見た場合は受託手荷物)は重量23kg以内の手荷物2個が無料となるのに対し、デルタ・ワンでは重量32kg以内の手荷物が2個まで無料となる。加えて、受託手荷物には優先取り扱いタグが付けられる。目的地到着後に優先して受託手荷物を受け取れるので、到着後の受託手荷物待ち時間も短縮できる。

手荷物には優先取り扱いタグが付けられ、到着空港で優先的に荷物を受け取れる

 当日は、カウンターはそれほど混雑していなかったが、一般カウンターには15人ほどの乗客が列を作っていたのに対し、SKY PRIORITYカウンターには1人も乗客がいなかったため、スムーズに搭乗手続きが可能だった。空港ではなにかと待つことが多いため、イライラすることもあるが、今年はとても快適だった。

 次に、手荷物検査と出国手続きとなるが、ここでもデルタ・ワンのサービスがある。それは、空港によっては、ビジネスクラス利用者やマイレージプログラム上級会員資格保有者を対象とした優先検査窓口が用意されているという点。成田空港ではマイレージ上級会員のダイヤモンド、プラチナ、ゴールドメダリオンとデルタ・ワン利用者向けに用意されるが、今回利用した羽田空港では、マイレージ上級会員のダイヤモンド、プラチナ、ゴールドメダリオンのみで、残念ながらデルタ・ワン利用者向けの優先検査窓口は用意されていない。羽田空港の場合、ほかの航空会社もビジネスクラス客には用意されておらず、マイレージ上級会員およびファーストクラス客のみなので、現状の羽田空港の受け入れ態勢によるものだろう。

 手荷物検査と出国手続きを終えたら、後は搭乗開始時刻に合わせてゲートに向かうことになる。デルタ・ワン利用者であれば搭乗開始時刻までの待ち時間を、ラウンジで快適に過ごせるという点はうれしいサービスだ。羽田空港国際線ターミナルでは、東京国際空港ターミナル(TIAT)が運営する「TIAT LOUNGE ANNEX」が利用可能。電源や無料のWi-Fiサービスもあり、PCを使った作業などで出発までの待ち時間も有意義に過ごせる。もちろん、ソファでゆったりくつろげ、軽食やドリンク、アルコール類も用意されている。今回は、取材も兼ねているため出発時刻の2時間以上前に空港に到着し、時間にかなり余裕があった。PCでの作業もゆったりとでき、ラウンジが使えたのは思っていた以上にありがたかった。

デルタ・ワン利用者には、空港内ラウンジ「TIAT LOUNGE ANNEX」の利用券が渡され、搭乗開始時刻までラウンジでゆったり過ごせる

スマートフォンアプリの利用も便利

 デルタ航空は、専用のモバイルアプリ「Fly Delta」を用意しており、アプリを利用してさまざまな管理が可能となっている。現在予約しているチケットの座席指定や変更などの管理、出発24時間前から行なえるオンラインチェックイン、eチケットの2次元バーコード表示など、モバイルアプリだけで出発から到着までに必要なチケットの管理から手続きを一元的に行なえる。

デルタ航空の専用モバイルアプリ「Fly Delta」。eチケットからフライト情報まで、一元的に管理できる
予約しているチケットの詳細を簡単にチェックできる
eチケットの2次元バーコードも表示できるので、チケットレスでの搭乗も可能
到着地の情報もチェックできる

 それ以外にも、出発以降のさまざまな情報を簡単にチェックできる。例えば、搭乗ゲート番号や搭乗開始時刻を、アプリを起動するだけで確認できるのはもちろん、変更情報もリアルタイムに反映される。チェックイン後に搭乗ゲートや搭乗開始時刻が変更になった場合でも、リアルタイムで変更が反映されチェックできるため、非常に安心。特に、海外の空港では、この機能は非常に心強い。

 実は、今回利用したフライトでは、ロサンゼルス空港でラスベガス行きのDL1805便に乗り換えることになっていたが、そのラスベガス便が天候の影響から出発時刻が38分遅延するとともに、搭乗ゲートも搭乗直前に変更になったのだ。アプリでこまめにチェックしていたため、搭乗開始時刻やゲート変更も簡単に把握でき、慌てることなく乗り継げた。

搭乗便の搭乗ゲート番号や搭乗時刻がリアルタイムに更新され表示されるので、乗り継ぎがあっても安心
今回利用したDL1805便は出発時刻が38分遅延するとともに、ゲートも搭乗直前に変更となったが、アプリでそれら情報がリアルタイムで更新され、迷うことなく乗り継げた

 そしてもう1つ、このアプリには重要な機能が用意されている。それは、受託手荷物のトラッキング機能だ。搭乗時に預けた受託手荷物が、今どこにあるのか、アプリ上から簡単にチェックできるのだ。例えば、乗り継ぎがある場合など、きちんと次の便に受託手荷物が積み込まれたかどうかも簡単にチェックできる。万が一荷物が届かなかった場合など、到着後の予定に大きな支障を来たすこともあるが、手元で受託手荷物の状況を把握できる点は、非常に安心感が高い。

搭乗便の情報画面下にある「Bags」アイコンから、受託手荷物の状況を確認できる
このように、羽田で預けた受託手荷物が、ロサンゼルス空港で無事ラスベガス行きのDL1805便機内に積み込まれたことを確認できた

フルフラットシートで超快適フライト。到着後の体の疲れが劇的に違う

 ラウンジでの快適な時間もあっという間に過ぎ、搭乗開始時刻となった。もちろん、デルタ・ワンのチケットを持っていれば優先搭乗が可能で、いち早く機内へと移動できる。多くの搭乗客で通路がごった返す前に機内に移動できるので、荷物の整理も楽に行なえるのがうれしい。

 そして、念願のデルタ・ワンのシートに到着。今回利用したDL636便の機材は、ボーイング 767-300ERで、シートは一番前の右側窓際に位置する「1D」。ボーイング 767-300ERのデルタ・ワンシートは、前後の座席が左右に少しずつずれた配列となっている。これは、シートをフルフラットに倒した場合に、足を伸ばすスペースを確保するためだが、このおかげで、窓側の座席は各席が独立した配置となっていて、隣の乗客に眠りを妨げられることがないのもうれしい。シートは、デルタ航空のイメージカラーでもあるブルーを基調とした革張りとなっており、見た目にも高級感がある。

搭乗直後で初めて目にしたデルタ・ワンのシート。シートが見えないほど、枕や掛け布団、アメニティが山積みで豪華な感じ。この枕や掛け布団はウェスティンホテルがデルタ航空のために開発した「ヘブンリーベッド」の寝具になる
ボタン1つでフルフラットになるデルタ・ワンのシート。シートの具合も堅すぎず、柔らかすぎずでちょうどよい感じ
シートのコントロールボタン。マッサージ機能まで装備している

 座席に到着すると、座席にはウェスティンホテルがデルタ航空のために開発した「ヘブンリーベッド」製の枕や掛け布団などの寝具や、デルタ・ワンの乗客にのみ配られるアメニティキットが置かれていた。枕や掛け布団はふわふわで気持ちがよく、快適に寝られそうという印象。また、アメニティキットは、アメリカの有名鞄メーカー「TUMI」製ポーチに入れられている。中身は、アイマスク、靴下、耳せん、歯磨きセット、マウスウォッシュ、ティッシュ、リップクリーム、ボディローション。ボールペンも入っているので、アメリカ入国時に提出が必要な税関申告書類の記入に便利に活用できる。もちろん、ポーチは持ち帰って小物入れや化粧品入れなどとして活用できる。この他、シートポケットにはスリッパも用意されている。このスリッパも持ち帰れるので、機内での利用だけでなく、旅行滞在中のホテルでも活用できる。

掛け布団や枕、アメニティキット。掛け布団や枕はふわふわで、いかにも寝心地がよさそう
アメニティキットは、TUMI製ポーチに入れられている
アメニティキットの中身も充実
シート前ポケットにはスリッパを用意。機内ではもちろん、持ち帰って渡航先のホテルでも利用できる

 座席正面には、映画やテレビ番組、音楽が楽しめる「デルタスタジオ」の大型スクリーンを用意。今回は、機内での夕食後にすぐ寝てしまったので、ほとんど利用はしなかったが、最新ハリウッド映画からアメリカで人気のテレビドラマなど多数のプログラムが楽しめるので、長時間のフライトも飽きることがないだろう。

 シート横には、テーブルやエンタテイメントシステム操作用コントローラを収納したサイドボードがあり、ここには読書灯と電源コネクタ、USBコネクタが用意される。読書灯は、機内消灯後の読書時に便利。また、電源コネクタは機内でPCを使いたい場合に重宝する。機内まで仕事はしたくないかもしれないが、PCに入れて持ってきたコンテンツを機内で楽しむ場合などでも、バッテリを気にせず利用できる。また、USBポートはスマートフォンや携帯電話などの充電に利用できる。現在では、エコノミークラスシートにも電源やUSBコネクタが備えられる例も増えているが、デルタ・ワンなら隣の人を気にせず電源やUSBコネクタを利用できる点はうれしい。

座席前には、映画やテレビ番組、音楽が楽しめる「デルタスタジオ」の大型液晶スクリーンを用意
シート横サイドボードには読書灯とUSBポート、ユニバーサル電源コネクタを用意
USBポートでスマートフォンの充電、電源コネクタでPCの長時間利用が可能だ

 座席はボタン1つでリクライニングやフルフラットに変更できる。座席横のサイドボードに、リクライニングを調節するボタンを用意。背もたれやフットレストの角度を、ボタンを押すだけで調節できるのはもちろん、フルフラットへの変更もワンタッチ。また、腰に当たる部分にはマッサージ機能も備えられており、長時間のフライトで疲れた身体もほぐしてくれる。こういった高性能座席を採用する点は、やはりエコノミークラスのシートと大きく異なる点と言える。

 そして、念願のフルフラット。文字どおり座席が水平となり、ベッドそのものに変化する。筆者は、今回フルフラットシート初体験だったが、はっきり言って、この快適さは格別だった。自宅ベッドそのものとは言い過ぎかもしれないが、シートは堅すぎず柔らかすぎず、適度なクッション性があり、横になっても身体が痛くなることがない。また、筆者は身長が180cmあるが、そんな筆者でも先端に足が当たることがなかった。長身の多いアメリカ人を想定したサイズなのかもしれないが、ゆったりと寝られる点はうれしい部分だ。そして、ふわふわの枕と温かい掛け布団もあって、とても快適に寝られた。

 今回利用したのが、0時10分発の深夜便だったこともあり、眠りについてから朝食の時間まで、全く目が覚めることなく熟睡できた。エコノミークラスのように、少しうとうとしても、すぐに身体が痛くなって目が覚める、といったことの繰り返しになるのとは大違いで、まさにすがすがしく目が覚めたといった印象だった。

 加えて、起きて驚いたのが、足のむくみが一切なかったという点だ。エコノミークラスでは、飛行機を降りるときには足がぱんぱんにむくんで、靴を履くのも一苦労といった感じになるのだが、デルタ・ワンのフルフラットシートでは、それが全くなかったのだ。この点からも、身体への負担の小ささが感じ取れた。

シートは足下が広く、身長180cmの筆者が椅子に深く座って足を伸ばしても先まで届かない
シートをフルフラットにして、毛布と枕をセットしたところ。足下にも余裕があり、まさにベッドそのもの

和食好きな人は予約時に和食のリクエストを忘れずに

 機内での楽しみの1つが機内食。デルタ・ワンでは、エコノミークラスとは異なる機内食サービスが受けられる。

 まず、搭乗直後には、ウェルカムドリンクとしてシャンパンやオレンジジュースなどのソフトドリンクが、おつまみとともに提供される。同時に、チーフパーサーが挨拶に訪れるのだが、少し恥ずかしさもあるが、エコノミークラスとは違う優越感を味わえる。

搭乗直後には、ウエルカムドリンクとしてシャンパンやソフトドリンクがおつまみとともに提供される。迷わずシャンパンをリクエスト

 次に、搭乗後に提供される夕食メニュー。日本発の北米路線では、洋食メニューだけでなく和食メニューも選べる。筆者は、どちらかというと和食派で、機内食ではなるべく和食に近いメニューを選ぶことが多いので、もちろん今回も和食メニューをチョイス。なお、デルタ・ワンで提供される和食メニューは数に限りがあるが、事前に和食メニューをリクエストしておけば、確実に提供される。事前リクエストは、予約時から出発24時間前までにホームページの予約管理ページから行なえるので、和食メニューを食べたい場合には事前リクエストがお勧めだ。

 さて、今回は深夜便ということで、夕食メニューは前菜とデザートのない簡易メニューとなっていた。それでも、メインが大根の煮物や獅子唐が添えられたブリの照り焼き、湯葉にいくらをあしらった和え物、稲庭うどんに、ご飯とみそ汁、漬け物と、本格的な和定食といった感じのしっかりとしたメニューだった。もちろん、味も機内食とは思えないほど美味しく、深夜にもかかわらず、残さずいただいた。

 そして、着陸前の朝食にも和食メニューが用意される。今回は、こちらは和食ではなく洋食メニューのキッシュを選んでみたが、温かいクロワッサンやフルーツとともに提供され、こちも非常に美味しくいただけた。こういった、上質な機内食が提供されるという点は、エコノミークラスとの違いを多いに感じられる部分で、さすがデルタ・ワンといった印象だった。

日本発便での和食メニューは数に限りがあるので、デルタ航空のWebサイトなどから事前リクエストがお勧め
食事のときのテーブルセッティングは、CAがすべてやってくれる
提供された和食メニュー。深夜便のため、前菜やデザートは省かれるが、しっかりとした和定食メニューだった
メインのブリの照り焼きと大根や獅子唐の煮物。日本の冬らしいメニューで、味付けもよかった
湯葉にいくらをあしらった和え物。さっぱりといただけた
稲庭うどん。しっかりコシが残っていて、こちらも美味しかった
こちらは到着前の食事。あえて洋食メニューのキッシュを選んでみた温かいクロワッサンとフルーツも添えられている
キッシュはバターの風味が強く感じられ、とても美味しくいただけた

ロサンゼルスでの乗り継ぎも簡単で、翌日から快適な取材を行なえた

 今回利用したDL636便は、定刻より30分ほど早くロサンゼルス国際空港に到着。その後は、入国審査のあとに受託手荷物を受け取って税関審査を通り、乗り継ぎカウンターで手荷物を預け、改めて手荷物検査を受けた後に乗り継ぎ便の搭乗ゲートへと移動することになる。この流れは、どの航空会社を使ってもほぼ同じだが。デルタ航空はロサンゼルス国際空港をハブ空港にしていることもあり、国際線、国内線とも同じターミナルが利用され、乗り継ぎがとても便利だ。

 ロサンゼルス国際空港には、全部で9個のターミナルがあるが、デルタ航空はそのうち5番と6番のターミナルを利用している。両ターミナルは隣接しているので、ほぼ同一のターミナルとして移動が可能。今回は、ロサンゼルス発ラスベガス行きのDL1805便を利用したが、DL1805便のゲートは51Bと、DL636便の到着ターミナルと同じ5番ターミナルだったため、移動が最小限で済んだのはもちろん、ターミナル外に出て移動する必要もなく、迷うことなく搭乗ゲートへと進むことができた。

 この乗り継ぎの便利さに加え、デルタ航空は米国の国内線を多数運航しており、各地へのネットワークも非常に充実している点も、大きな魅力。同じ航空連合に所属していても、他社便を使った場合にはここまで便利に乗り換えることはできない。そう考えると、米国を本拠地とする世界最大級の航空会社であるデルタ航空の利用は、米国旅行時にうってつけの選択肢と言える。

 また、アメリカへの入国時は、米国内線への乗り継ぎ便があっても最初に到着した空港で受託手荷物を受け取る必要があるが、デルタ・ワン利用者は優先取り扱いとなるため、いち早く荷物を受け取れる。短時間で乗り継ぐ必要がある場合は特に心強いだろう。

ロサンゼルス空港では一度受託手荷物を引き取り、乗り継ぎカウンターで引き渡したあとの乗り継ぎとなる
デルタ航空はロサンゼルス空港をハブ空港としており、国際線と国内線の乗り継ぎもターミナルを大きく移動する必要がない点がうれしい

 そしてもう1つ、今回は羽田発ロサンゼルス行き便でデルタ・ワンを利用したことで、ロサンゼルス国際空港での乗り継ぎ待ちの間にもラウンジ「デルタ スカイクラブ」を利用できた。ロサンゼルス国際空港のデルタ スカイクラブにも、軽食やドリンク類が用意されており、快適に待ち時間が過ごせた。ロサンゼルス国際空港は利用者が多く、搭乗ゲート付近の椅子を確保するのが難しい。そんな混雑空港でラウンジが使え、電源や無料Wi-Fiを確保できた点も大いにうれしかった。その後、問題なくDL636便に乗り継ぎ、無事ラスベガスへと到着した。

デルタ・ワンで渡米し国内便に乗り継ぐ場合、ラウンジ「SKY CLUB」を利用できる
ラウンジにはこのような座席だけでなく、ソファーもある。電源や無料Wi-Fiももちろん用意されている
軽食やドリンク類もあるので、快適に待ち時間を過ごせる
ラスベガスへ向かうために乗り継いだDL636便は出発遅延にゲート変更があったが、アプリのおかげで迷うことなく搭乗できた
無事ラスベガス到着。到着時刻は22時を過ぎていたが、デルタ・ワンを利用できたおかげで疲れも少なかった
優先タグのおかげで受託手荷物もすぐに受け取れ、スムーズにホテルに移動できた

 このように、今回のラスベガス出張では、羽田発ロサンゼルス便でフルフラットシートのデルタ・ワンを利用できたことで、とても快適にラスベガスへ渡航できた。これまで、エコノミークラスで渡航していたときのような身体の疲れが一切なく、長時間の移動が嘘のようだった。もちろん、翌日からのCES取材も、初日から全開で取り組めたのは言うまでもない。

CES取材の合間にベラージオホテルの噴水ショーをちょっとだけ見学。旅行っぽいこともしてみました

平澤寿康

うどん県生まれ。僚誌PC Watchなど、IT系の執筆を中心に活動。旅&乗りもの&おいしいもの好きで、特に旅先でおいしいものを食べるのに目がない。ただし、うどんにはかなりうるさい。