旅レポ

アクティブすぎるハワイツアーに参加してみた(その7)

映画「ジュラシック・ワールド」も撮影された「クアロア・ランチ」の新アクティビティ

ハワイ オアフ島の自然を活かしたアクティビティで知られる「クアロア・ランチ」

 ここまで様々なハワイのアクティビティを紹介してきたが、最後に紹介するのはオアフ島のアクティビティの代表格「クアロア・ランチ」だ。

 クアロア・ランチは、ハワイ オアフ島の数多くの旅行商品に組み込まれており、すでに訪れたことのある人もいるだろう。オアフ島の北側にあり、敷地面積は4000エーカー(16.19km2)。その広大な敷地面積には、数多くのハワイの自然の地形が残されており、これまで多くの映画やドラマのロケ地として使用されている。ハリウッド版の映画「ゴジラ」や、映画「ジュラシック・パーク」、そして8月5日に公開される映画「ジュラシック・ワールド」の撮影も行なわれた。

8月5日公開の映画「ジュラシック・ワールド」(監督:コリン・トレボロウ、製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル、配給:東宝東和)。クアロア・ランチもロケ地となった
クアロア・ランチの正面エントランス
振り返るとカネオヘの海が見える
エントランスを抜けたところ

 クアロア・ランチにおける代表的なアクティビティとしては、その広大な敷地を馬の乗って巡るものや、四輪バギーに乗って巡るもの。そして、敷地内のプライベートビーチを船に乗って探索するものなどがある。今回体験したのは、今シーズンから新たに加わった「ジップライン」。ジップラインは、ステーション間に設置されたロープを、プーリー(滑車)を使って滑り降りるアクティビティ。クアロア・ランチでは、敷地内に7本のコースが設置され、そのコースを順に巡っていくようなプログラムが組まれていた。

クアロア・ランチの代表的なアクティビティである乗馬
こちらは四輪バギー
各アクティビティによって集合場所が異なる
カメもいた
クアロア・ランチ内には食堂もある
クアロア・ランチの“ランチ”は牧場の意味。その牧場の牛の肉を使ったハンバーガーが名物
アクティビティの前に腹ごしらえ。もちろんクアロア牛のハンバーガーで。美味でした
場内は広いので、このようなスクールバスを改造した車両でアクティビティポイントまで移動
途中で見かけたゴジラの足跡
ここは、映画「ジュラシック・パーク」での撮影に使った場所
とにかく広く、日本とは別世界
途中、牧場で飼っている牛を見かける。ハンバーガーを思い出しつつ、心の中で手を合わせる
映画「ジュラシック・ワールド」で新たに作られたセット。映画を見ていないので、どのシーンに登場するか不明
そのセットからの景色。雄大です

 記者はこのジップラインを体験するのは初めて。単にプーリーにぶら下がって滑るだけと思っていたが、しっかりしたベルトで体に装着し、プーリーそのものもロープから外れにくいような工夫がされている。

 コースは最短の60mから始まり、最後は最長の400mに挑む。最初は高低差が小さく速度も出にくいが、400mのコースでは最大高低差が60mとなり、結構な速度が出た。ただ、徐々にコースが難しくなっていくため、最初は若干恐怖を感じたものの、最後は速度を出すために空気抵抗の小さい姿勢を取るなど、より刺激を求めてしまう自分を発見することができる。また、滑走中の景色も素晴らしく、最後のコースではクアロア・ランチ内から海を遠望できる。自然の中を滑走するのはとても楽しい体験だった。

ジップラインの器具装着について解説中。英語のみだが、アクティビティ中ずっとサポートしてくれるので安心
ジップラインのステーションまで徒歩で移動。結局、ハイキングだな~
ジップラインのステーション。1人のサポートスタッフが先行し、2人のサポートスタッフが最後までサポート
こんな風に滑っていきます~
こんな風にすると速度が出ます~。エッグスタイルとのこと
あっという間に見えなくなりました
同行していたハワイ州観光局のスタッフもチャレンジ
ぶっちゃけ楽しそうです
滑走中に撮影した写真。滑走感がうまく表現できず
ステーション間の移動には、吊り橋のあるところも
海が見える場所を滑走中

 7本のコースと書くと少ないと思う人もいるだろうが、半日のアクティビティとしては十分なボリューム。プーリーをセットした状態で、ステーションから次のステーションへ歩いて移動(その多くは上り坂だ)。途中には吊り橋が2カ所あるなど、プチ探検的な要素もある。7本滑り終わるころには3時間が経過しており(公式の所要時間は約2.5時間。今回は撮影も多くあったため)、たっぷり汗をかくことができた。

 クアロア・ランチのアクティビティは、パック旅行の商品から申し込むこともできるが、個人旅行の場合はクアロア・ランチの日本語Webサイトから申し込むことができる。今回宿泊した、ワイキキのシェラトン・ワイキキなどからの送迎バスも用意されているので、自分の旅のスタイルに合わせて、どのアクティビティを楽しむのか検討していただきたい。人気の施設のため現地で申し込むのではなく、事前に申し込んでおくのがお勧めだ。

アクティビティスポットへ移動中に見かけた風景。クアロア・ランチからは、カネオヘの美しい海を望むことができる

編集部:谷川 潔