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ソフトバンク、沖縄の無人島リゾート「ナガンヌ島」を携帯電話エリアとして整備

2月中には工事完了

2016年2月15日 説明会実施

 ソフトバンクは2月15日、沖縄県慶良間諸島のナガンヌ島への携帯電話の電波受信エリアの拡充についてナガンヌ島で説明会を実施した。ナガンヌ島は那覇市の西約15kmに位置する無人島で、国立公園に指定されている慶良間諸島のチービシ環礁にあるリゾート地。4月~11月のみ立ち入ることができ、美しい海でのダイビングやシュノーケリングなどのマリンレジャーを楽しめことや、那覇から船で約20分で行ける手軽さから、1シーズンに3万人もの観光客が訪れる人気のスポットだ。

 しかし携帯電話の電波受信というインフラ面では、期間限定の無人島ということもあり、これまで島内に基地局がなかった。従来は、那覇市をはじめ沖縄本島や近隣有人島からの電波で対応してきたが、携帯電話がつながりにくいとの意見が多く寄せられたという。この現状はソフトバンク以外の携帯電話キャリアでも同様とのこと。ソフトバンクでは島の接続状況を測定。その結果、特に島の北側のメインビーチで通信不安定な箇所が多いことを確認した。

 今回、ナガンヌ島観光を運営する「とかしき」の協力のもと、島内にリピータ(中継局)を設置することで電波改善対策を図る。リピータは沖縄本島からの微弱な電波を受け増幅する装置。リゾート地への設置ということで、景観、搬入、施工性、電波干渉を考慮した特殊設計となっている。

 同社は、法規制、設置場所、電気供給などの課題をクリアし、この2月から施工に入った。電気の供給については、とかしきの発電機を借り受けることにより設置を実現。施工の機材についても同社からの協力を得ている。

 2月15日現在、リピータ設置用の柱2本を設置済み。2月中には施工が完了し、使用開始が可能となる予定。

 同社は今回のリピーター設置を記念し、3月初旬にナガンヌ島への乗船券やアクティビティ利用などをパックにしたプレゼントを提供する“エリア化記念キャンペーン”を実施する予定とのこと。

(大城和歌子)