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大井川鐵道、C11 190に“門デフ”を初装備

2016年1月~3月運行

2015年12月22日開催

前部左右に取り付けられた板状の部品「除煙板」を「小倉工場式切取除煙板」、通称“門デフ”に換装したC11 190号機

 大井川鐵道は12月22日、同鉄道で運行するSL(蒸気機関車)C11形190号機に九州で運行していたSLが装備していた特徴的な除煙板である“門デフ”を装着し2016年1月~3月の期間で運行すると発表した。C11 190が“門デフ”を装備するのは国鉄時代を含めて初となる。

 今回の“門デフ”の取り付けは、大井川鐵道のSL本線営業運行40周年を記念してイカロス出版とタイアップし、ファンの要望に応えて行なわれるもの。装備する“門デフ”は新規に制作されたものとなる。なお、2016年1月1日~2日は、日章旗と新年のヘッドマークを付けて運行される予定。同SLは「川根路」号に充当されているが、C11 190で運行される日程は確定していない。

2016年1月1日~2日は、日章旗と新年のヘッドマークを付けて運行される予定(写真は2015年の運行時のもの)

 C11 190は、国鉄時代に早岐機関区(長崎県)や熊本機関区など九州を中心に活躍し、1974年に熊本で廃車。廃車後は八代市の個人所有となっていたが、2001年6月に大井川鐵道に譲渡。2003年7月19日より営業運転を開始している。

(編集部:柴田 進)