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JR北海道、キハ40の後継となる電気駆動気動車を2017年度に投入

JR東日本の新型車と共通仕様に

2015年6月10日発表

北海道各地のローカル線の主役として活躍するキハ40形気動車

 JR北海道(北海道旅客鉄道)は、国鉄型気動車キハ40形の後継車となる電気駆動式気動車を2017年度より投入すると発表した。2017年度に試作車を2両製造し、運用試験を行なった後の2019年度以降に量産車を製作する予定。

 投入される新型車は、キハ40と同じ運用ができるように車両の前後に運転台を設け、単行運転ができるタイプ。ワンマン運転用の設備のほか、JR北海道用のキハ40には非搭載だった冷房装置の搭載、車いすスペースや車いす対応トイレなどのバリアフリー設備の充実が図られる。

 JR北海道は現在、キハ40を140両保有しているが、製造される新型車はこれより少ない数となる見込み。新型車両はディーゼルエンジンで発電機を回し、電動モーターで走行する仕組みとなり、エンジンから動力を伝える変速機や推進軸、自在継手といった構造が無くなるため、安全性や信頼性が向上するとしている。また、電車と共通の機器を採用することで、メンテナンス性も向上できるという。

電気駆動式気動車の仕組み

編集部:柴田 進