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横浜 大さん橋で豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」出港セレモニー

プリンセス・クルーズ創立50周年も祝福

2015年4月29日 実施

4月29日に横浜港よりチャータークルーズに出発したダイヤモンド・プリンセス

 アメリカのクルーズ会社「プリンセス・クルーズ」は、今年2015年で創立50周年を迎えた。プリンセス・クルーズは日本で建造された豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」などを利用した日本発着クルーズを2013年より実施しており、2015年も同船を利用したレギュラークルーズを5月7日より運航する予定。

 これらを記念し、4月29日にクラブツーリズムによるチャータークルーズへ、ダイヤモンド・プリンセスが出港するのに合わせ「2015年日本発着クルーズ開始記念式典」を横浜 大さん橋で実施した。

 4月29日に出航するクラブツーリズムのチャータークルーズ「2015 年ゴールデンウイーク新緑の日本列島と済州島クルーズ 9日間」は、4月29日に横浜を出航したあと、青森(5月1日)~境(5月3日)~済州島(5月4日)~長崎(5月5日)と巡り、5月7日に横浜へ寄港する。

 式典は、プリンセス・クルーズ アジア地区オペレーション担当 シニア・バイス・プレジデントのアンソニー・カウフマン氏、横浜市港湾局長の伊東慎介氏、ダイヤモンド・プリンセス船長のトッド・マクベイン氏、クラブツーリズム株式会社代表取締役社長の小山佳延氏、株式会社カーニバル・ジャパン代表取締役社長の木島榮子氏が参列して行なわれた。

 まずはじめに、ダイヤモンド・プリンセスに乗船しているダンサーによるオープニングショーが行なわれ、乗船客や、ダイヤモンド・プリンセスを見送りに来た観客を楽しませた。

式典参列者。左よりプリンセス・クルーズ アジア地区オペレーション担当 シニア・バイス・プレジデント アンソニー・カウフマン氏、横浜市港湾局長 伊東慎介氏、ダイヤモンド・プリンセス船長 トッド・マクベイン氏、クラブツーリズム株式会社代表取締役社長 小山佳延氏、株式会社カーニバル・ジャパン代表取締役社長 木島榮子氏
式典は、ダイヤモンド・プリンセスに乗船しているダンサーによるオープニングショーから始まった
ダンサーと式典参列者による記念撮影
ダイヤモンド・プリンセスの乗客も記念式典を見守っていた
プリンセス・クルーズ アジア地区オペレーション担当 シニア・バイス・プレジデントのアンソニー・カウフマン氏

 その後、プリンセス・クルーズのアンソニー・カウフマン氏が挨拶。カウフマン氏は、「本日、このような素晴らしい式典に参加すべく、横浜に戻って来られたことを誇らしく思っております。ダイヤモンド・プリンセスは日本発着クルーズ2年目に入り、プリンセス・クルーズは50周年を迎えました。昨年(2014年)の日本発着クルーズでは、乗船された大勢のお客様より非常に高い満足度を頂戴いたしました。今シーズンは、ダイヤモンド・プリンセスがここ横浜港と神戸港を母港として、再び皆さまに素晴らしい船の旅をご提供します。日本列島の各港を巡りながら、温泉地やお祭りなどをお楽しみいただきたいと思います。

 ダイヤモンド・プリンセスのプログラムや船内は、日本のお客様の嗜好に沿ったものになっていますが、日本以外の世界各国のお客様からも好評を頂いております。我々のクルーズが、訪日外国人旅行者数増加のお手伝いに繋がっていることをうれしく思っています。我々は、日本国内の地方自治体、港湾当局の皆さまの引き続きのご協力やご支援に感謝すると共に、さらなるクルーズの発展のために日本での魅力的なクルーズに尽力いたします。新しいシーズンの幕開けの場にお集まりいただき、本当にありがとうございました。素敵な船の旅をお楽しみ下さい」と、感謝のスピーチを行なった。

横浜市港湾局長の伊東慎介氏も挨拶のスピーチを行なった

 続いて、横浜市港湾局長の伊東慎介氏が、「皆さま、本日はようこそ横浜、大さん橋へおいでくださいました。プリンセス・クルーズによる日本発着クルーズ3シーズン目が、ここ横浜・大さん橋からスタートしようとしています。今年はプリンセス・クルーズ50周年という記念すべき年でもあり、この場に立ち会えますことを非常に光栄に思っております。また、日本発着クルーズの拠点として横浜港を引き続きお選びいただきましてありがとうございます。

 さらに、2016年もダイヤモンド・プリンセスによって20回近くの横浜港発着クルーズを実施いただけるということも発表されました。ダイヤモンド・プリンセスは、本日よりクラブツーリズムのチャーターで新緑の日本列島と済州島を巡る9日間のツアーに出発します。また、5月から9月にかけて、北海道や沖縄をはじめとする日本各地を巡るコースも設定されています。おかげさまで、横浜港は12年連続で客船の寄港数日本一です。今後も末永く大さん橋をご利用いただけるよう、おもてなしの気持ちを忘れず、より一層使い勝手の良いターミナルの運営を目指したいと思います」と挨拶を行なった。

 スピーチ後は、横浜市港湾局とダイヤモンド・プリンセス、そしてクラブツーリズムとダイヤモンド・プリンセスとの間で記念品の贈呈が行なわれるとともに、プリンセス・クルーズ50周年を記念して50人のリトルプリンセス・リトルプリンスによる花束贈呈が行なわれ、式典は終了した。

横浜市港湾局からダイヤモンド・プリンセスに記念品を贈呈
4月29日出航のダイヤモンド・プリンセス チャータークルーズを開催するクラブツーリズム株式会社代表取締役社長 小山佳延氏(右)もダイヤモンド・プリンセスに記念品を贈呈
ダイヤモンド・プリンセスからも横浜市港湾局とクラブツーリズムに記念品が贈呈された
記念品を手にする参列者
横浜市港湾局から送られた記念品。開港した横浜に居留していた5カ国の異国人を描いた浮世絵「五人十身の働」が描かれたプレート
こちらは、ダイヤモンド・プリンセスから横浜市港湾局とクラブツーリズムに贈られた記念品。ダイヤモンド・プリンセスのミニチュア
プリンセス・クルーズ50周年を記念し、50人のリトルプリンセス・リトルプリンスが登場
リトルプリンセス・リトルプリンスから参列者に花束が贈呈された
リトルプリンセス・リトルプリンスとともに記念撮影

 式典終了後は、見送り客に風船や小旗が配られ、ダイヤモンド・プリンセス出航に向けた準備が整えられた。そして、出航直前よりビッグバンドの「東京ブラススタイル」による見送り演奏が行なわれる中、ダイヤモンド・プリンセスは17時ちょうどに大さん橋を出航。

 見送り客に配られていた風船が大空にリリースされ、出航していくダイヤモンド・プリンセスを包み込んだ。また、消防艇による放水も行なわれるなど、横浜港はダイヤモンド・プリンセス出港のお祝いムード一色となった。

出航を控え横浜港大さん橋に停泊しているダイヤモンド・プリンセス
9日間のチャータークルーズに備え、食料品など多くの荷物を積み込み
乗客の荷物も積み込まれていた
記念式典終了後には、見送り客にこのような小旗が配られた
バルーンリリースのための風船も配布
ダイヤモンド・プリンセスの見送り演奏を行なった東京ブラススタイル
ダイヤモンド・プリンセス乗客や見送り客が東京ブラススタイルの演奏を楽しんだ
ブリッジの乗組員東京ブラススタイルの演奏を見守っていた
東京ブラススタイルの演奏の傍ら、積み荷の積み込みが終了
乗船タラップも外され移動を開始
積み荷を積み込んでいた搬入口も閉じられた
係留ロープも徐々に外されていった
メインの係留ロープを外す係員
メインの係留ロープが収納され、出港準備が完了
17時ちょうど、汽笛が鳴らされ、ダイヤモンド・プリンセスがチャータークルーズに出港。見送り客からバルーンが放たれた
東京ブラススタイルの見送り演奏の中、ゆっくりと大さん橋を離れていくダイヤモンド・プリンセス
静かに大さん橋を離れていくダイヤモンド・プリンセス
多くの乗客が右舷甲板やバルコニーで手を振った
横浜ベイブリッジをくぐって出港していくダイヤモンド・プリンセス
クルーズに旅立つダイヤモンド・プリンセスを消防艇が放水で見送った

平澤寿康

うどん県生まれ。僚誌PC Watchなど、IT系の執筆を中心に活動。旅&乗りもの&おいしいもの好きで、特に旅先でおいしいものを食べるのに目がない。ただし、うどんにはかなりうるさい。