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JR九州、スイーツコースが楽しめる九州鉄道 幻の豪華客車がモチーフの「或る列車」を8月8日より運行

5月8日より先行予約受付開始、1人2万円~、久大本線 大分駅~日田駅間を運行

先行予約受付:5月8日~15日

一般発売:6月8日~

運行開始:8月8日~

JR九州のスイーツコースが楽しめる観光列車「或(あ)る列車」。キハ47を2両改造し、テーブル席や個室、厨房などを設ける。定員は38名

 JR九州は、スイーツコースが楽しめる観光列車「或(あ)る列車」の運行を8月8日より行なうと発表した。本列車は「スイーツコースを楽しみながら贅沢な時間を過ごす」というコンセプトに企画されたもの。東京南青山「NARISAWA」のオーナーシェフ成澤由浩氏が監修するメニューが提供され、パンやスープなどの軽い食事からスイーツを3品と焼き菓子が楽しめる。

 運行区間は久大本線の大分駅~日田駅間。往路が大分駅9時45分発~日田駅12時5分着、復路が日田駅14時50分~大分駅17時10分。停車駅に関しては調整中。8月~10月の金土日祝を中心に約43日の運行を予定。

「或る列車」の運転日。JR九州と旅行会社が主催する2つのパターンがある。

 5月8日~5月15日まで先行予約の受付がWeb(http://www.jrkyushu-aruressha.jp/teaser/)で行なわれる。応募多数の場合は抽選。一般発売は6月8日より。基本プランの料金は2名1組で利用した場合の片道で1人あたり2万円から。定員は38名。

 「或る列車」は、AMAZING(素晴らしい)、ROYAL(豪華な)、UNIVERSAL(世界中の)の頭文字「ARU」をキーワードにして企画された列車。デザインコンセプトは、1908年に国有化される前の九州鉄道がブリル社に発注した幻の豪華客車、通称「或る列車」がモチーフ。これを元に原鉄道模型博物館副館長 原健人氏が監修をし、「ななつ星in九州」のデザインでも知られる水戸岡鋭治氏がデザインと設計を進めている。

 同様のコンセプトの列車はJR東日本が八戸線で運行する「TOHOKU EMOTION」や肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」などがある。

1号車の車内デザイン。2人席と4人席が設けられる
2号車の車内デザイン。木の雰囲気をふんだんに採用した内装に

編集部:柴田 進