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東京駅、エキナカ商業施設「グランスタ東京」がオープン。グルメやお土産など153店
巨大デジタルサイネージがある「スクエア ゼロ」は新しい待ち合わせスポットに
2020年8月3日 13:49
- 2020年8月3日 オープン
JR東日本(東日本旅客鉄道)グループの鉄道会館は8月3日、東京駅構内に新しいエキナカ商業施設「グランスタ東京」をオープンした。
東京駅北通路周辺整備によって新たに生み出されたスペースに66店が出店し、既設の87店と合わせて153店が営業することになる。既設も含めた商業スペースは約11300m 2 で、JR東日本のなかでは最大規模のエキナカ商業施設となる。あわせて、東京駅構内を案内するスマートフォンアプリ「東京ステーションナビ」の本格運用も開始する。
JR東日本 東京駅エキナカ商業施設「グランスタ東京」
オープン日: 2020年8月3日
所在地: JR東日本 東京駅 1階・地下1階 ※改札内外(東京都千代田区丸の内1-9-1)
店舗面積: 約1万1300m 2 (新設約6500m 2 、既設約4800m 2 )
店舗数: 153店(新設66店、既設87店)
Webサイト: グランスタ東京
1日の利用客が約180万人に達する東京駅は、広大なスペースを利用してこれまでにも数々の商業施設が誕生している。今回オープンするグランスタ東京の新しいエリアは、中央通路と北通路に挟まれた区画の1階と地下1階に位置し、中央のフロアをつなぐ吹き抜け部分にはイベントスペースとなる「スクエア ゼロ(SQUARE ZERO)」が設置される。
内覧会では、鉄道会館 代表取締役社長の平野邦彦氏がマイクを持ち「8月3日にいよいよグランスタ東京がグランドオープンしますが、コロナの影響でご存じのように東京駅のご利用人数もかなり減っています。厳しい船出、鉄道なので出発と言ってもよいかもしれませんが、コロナについての感染対策もしっかりと行なっていきたいと思います」とあいさつ。
鉄道の起点となるゼロキロポストがあることから名付けられたスクエア ゼロは大型デジタルサイネージを備えた多目的イベントスペースであり、外国人利用客も多い東京駅の中心から日本の文化なども発信していきたいと述べた。
施設については、店内に食堂車両を再現したレストラン「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」、JR東日本の新幹線や高速バスネットワークなどによる客貨混載物流を活用して新鮮な魚介を仕入れる「回転寿司 羽田市場」など、魅力あふれる店舗が多数出店していることを紹介。また、地下1階の八重洲と丸の内をつなぐ北地下自由通路横には新しい改札「グランスタ地下北口」(IC専用)を設け、1階も吹き抜けを中心に縦横に通路が伸びる田の字形になっているので動線も改善されるとのことだ。エレベータも新たに3基新設される。そのほかでは、地下1階に新設したトイレも水景を使った快適性の高いものになっているので、ぜひとも利用してもらいたいと話した。
東京駅の新たなシンボルとして登場したスクエア ゼロは、吹き抜け空間に高さ6.9mある3基の大型デジタルサイネージ「モノリス」をエスカレータ前に配置。隣接するイベントスペースと合わせて、さまざまな情報をこの場所から発信していく。
モノリスと吹き抜け空間、柱に設置されたデジタルサイネージには、日本の美しさを集めたフォトアーカイブ「FIND/47」とコラボレーションした映像コンテンツ「47 WINDOW in Tokyo Station」を表示する。47都道府県の魅力を住人や旅行者の視点で伝え、四季の演出やシティプロモーション、旅行需要の掘り起こしを目指す場所にしていく。
イベントの第1弾として8月7日~9月22日まで、吊りねぶた「風神 雷神」が展示され、特別映像が放映される。今年は新型コロナウイルス感染症のために中止となった「青森ねぶた祭」の想いを受け継ぐもので、8月17日~31日までは水揚げされたばかりの新鮮魚介をはじめ、さまざまな特産品を扱う青森県の物産展も行なわれる。
グランスタ東京は、さまざまなジャンルの飲食店が揃っているのが大きな魅力。和食、洋食、中華、創作料理、ビアバー、ウイスキーバーなど多種多様だ。洋菓子、和菓子、チョコレート専門店なども多く出店しており、スイーツ好きにとってもたまらないラインアップになっている。
特に平野社長が紹介していた「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」は、店内に食堂車を再現しており、新しいエキナカ施設のシンボルとして話題を呼ぶはずだ。メニューでは食堂車時代から受け継がれて進化させたデミグラスソースを使った「食堂長自慢のスペシャルハヤシライス」がオススメとのこと。
そのほか、JR東日本グループのネットワークをフル活用した「回転寿司 羽田市場」、近大産の稚魚を養殖して素材にした「近畿大学水産研究所 はなれ」、小笠原産パッションフルーツを使った東京駅限定チョコレートを販売する「MAISON CACAO」、野菜をふんだんに使ったメニューが自慢の「CITYSHOP 東京駅」など、魅力あるショップが数多く軒を並べる。仕事帰りなどにサクッと飲みたいときはスタンディングカウンターを備えた横丁エリアにある「海鮮居酒屋 羽田市場」や「Craft Japanese Malt Whisky SAKURA」が便利だ。
このほかにも立ち寄りたくなる店舗がズラリと並ぶ姿は壮観で、東京駅の利便性と相まってさらにエキナカのショッピングや食事が楽しくなることは間違いない。目に留まりやすいスクエア ゼロは待ち合わせ場所としても活用できるうえ、今後も多くのイベントが開催される予定だ。さらに使いやすくなったスマホアプリ「東京ステーションナビ」を片手に、東京駅を利用する際はぜひとも立ち寄ってもらいたい。