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ピーチ、成田~釧路線と成田~宮崎線を8月1日開設。遠藤氏「移動と感染防止を両立する新しいステージに」

エアバス A321LRの受領は2021年へ

2020年6月23日 実施

Peach Aviation株式会社 執行役員 経営企画室長 遠藤哲氏

 ピーチ(Peach Aviation)は6月23日、成田空港における事業計画を説明した。7月22日から国内線全便の運航を再開することは発表済みだが、新路線として成田~釧路(たんちょう釧路)線、成田~宮崎(宮崎ブーゲンビリア)線を8月1日に開設。ともに1日1往復で運航する。

 成田~釧路線は成田とひがし北海道をつなぐ初めての路線となり、運賃は片道5290円~。成田~宮崎線は同社5番目の九州路線で、運賃は片道4990円~。この2路線を加えることで、同社の成田空港発着の国内線は計10路線に拡大する。

ピーチの成田~釧路線(2020年8月1日~10月24日)

MM591便: 成田(12時55分)発~釧路(14時45分)着、毎日運航
MM592便: 釧路(15時25分)発~成田(17時25分)着、毎日運航

ピーチの成田~宮崎線(2020年8月1日~10月24日)

MM553便: 成田(09時30分)発~宮崎(11時35分)着、毎日運航
MM554便: 釧路(12時20分)発~成田(14時05分)着、毎日運航

 また、本発表に合わせて8月7日から16日の間、成田~奄美線を増便することを発表した(計1日2往復)。チケットはいずれも6月23日16時から発売する。

ピーチの成田~奄美線増便分(2020年8月7日~16日)

MM545便: 成田(13時40分)発~奄美(16時20分)着、毎日運航
MM546便: 奄美(17時10分)発~成田(19時20分)着、毎日運航

 説明にあたった執行役員 経営企画室長の遠藤哲氏は、運航再開後の状況について「移動と感染防止を両立する新しいステージに移った。この先も路線網の拡大を続け、微力ながら日本の地方経済の再生の牽引役を担っていきたい。新しい旅のスタイルを築き、日本の経済の再活性化に寄与したい」とコメントした。

 現時点ではひがし北海道は釧路のみに就航しているが、遠藤氏は「ひがし北海道は点ではなく面で考えている」と述べ、残り4空港の紋別(オホーツク紋別)、女満別、根室(根室中標津)、帯広(とかち帯広)への就航についても検討を続けているという。

 一方、国際線については8月までは全便運休を継続し、この先は世の中の状況を見極めて「リスクを見通しながら検討していく」とした。また、年度内の投入を予定していた中距離機のエアバス A321LR型機については、エアバス側の製造遅延もあり、2021年度納入へずれ込むことが決まっている。

 遠藤氏は直近の状況として、6月の需要は徐々に回復しており、「搭乗率は50%くらいまで戻ってきた。先週末で急に上がったというより、確実に右肩上がりで戻ってきている」と印象を述べた。