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国交省、広島電鉄 広島駅南口延伸の特許交付決定。路面電車が高架で乗り入れ。JRとの乗り換え移動時間が半分以下に

2019年11月29日 特許交付

国交省は広島電鉄が申請した、路面電車を広島駅南口へ高架で乗り入れる事業申請に対し、11月29日に特許状を交付することを決定した

 国土交通大臣は、広島電鉄から出されていた広島駅南口延伸の軌道事業特許申請について11月29日に特許し、同日勅許状を交付することを決定した。路面電車を駅前大橋から広島駅南口広場へ高架で進入する新規ルートを整備するもの。開業は2025年春を目標にしている。

 現在、現在の猿猴橋町電停を経由するルートは広島駅へ迂回して進入する線形となっているほか、広島駅停留所ではクルマと信号による影響でラッシュ時に電停に進入できない車両が行列を作っているなど、定時性や速達性に課題を抱えていた。これに対応するため、猿猴橋町電停を含む迂回ルートを廃止し、駅前大橋を経由して直線的に広島駅とつなげ、広島駅では高架で進入する。

 この整備により、稲荷町電停~広島駅電停間の所要時間が約6.5分から約4分へ短縮するほか、路面電車の高架化によりJR広島駅とは1階~2階の移動が不要となり、乗り換えの移動距離が140mから78mへ、移動時間が144秒から70秒へと短縮される。

事業の概要
延伸前後の路線図(出典:国土交通省「広島電鉄株式会社からの軌道事業の特許申請(軌道延伸)に係る審議」、以下同)
整備効果
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