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JR東日本、北陸新幹線と中央本線の復旧見通しを案内

2019年10月15日 発表

北陸新幹線

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は、台風19号の影響により運休となっている北陸新幹線の長野駅~上越妙高駅間と中央本線の高尾駅~大月駅間について、10月15日16時時点での現況と今後の見通しを明らかにした。

 北陸新幹線では、長野駅~飯山駅間の線路が冠水した影響で長野駅~上越妙高駅間で運行を見合わせている。現地付近の浸水が解消されたことから、15日から線路冠水箇所の点検を開始。現時点において信号関係の電源装置に甚大な被害が確認されており、同装置の復旧には1~2週間程度かかる見込み。ただし、そのほかの設備にも不具合が確認された場合には、復旧までにさらに時間を要する可能性もある。

 なお、長野新幹線車両センターにおいて新幹線車両が浸水したことで、使用可能な車両が通常の3分の2程度になっており、運行を再開した場合も5~6割程度の本数となる見込み。

 中央本線では、高尾駅~相模湖駅間と四方津駅~梁川駅間で土砂流入や線路脇のコンクリート壁崩落が発生し、高尾駅~大月駅間で運行を見合わせている。18日には運行を再開できる見込みだが、高尾駅~相模湖駅間については下り線のみを使用した単線での仮復旧となるため、当面の間は1時間に1本程度のシャトル運行となる予定。

 復旧作業は10月末ごろまでかかる見込みで、全面復旧までは特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」は全列車運休となる。