ニュース

国交省、大阪「なにわ筋線」の鉄道事業申請を許可

2019年7月9日 発表

なにわ筋線の整備区間

 国土交通省 鉄道局 都市鉄道政策課は7月9日、新設される北梅田駅からJR難波駅・南海新今宮駅を結ぶ「なにわ筋線」の鉄道事業を許可すると発表した。

 なにわ筋線は、大阪市内を南北に走るなにわ筋の地下に建設される予定の地下鉄で、第3セクターの関西高速鉄道が主体となって事業化を進めている。同社から申請されていた第三種鉄道事業およびJR西日本(西日本旅客鉄道)、南海電気鉄道から申請されていた第二種鉄道事業の鉄道事業許可申請が7月10日付けで許可されることになった。

 整備区間は北梅田駅~JR難波駅・南海新今宮駅で、中之島駅、西本町駅、新難波駅の3駅(いずれも仮称)があわせて整備される。建設キロは約7.2kmで、事業費は約3300億円とされる。開業時期は2031年春の予定。

 なにわ筋線開業により期待できる効果としては、関西国際空港と大阪都心部の直結、新大阪と大阪南部地域のアクセス改善、中之島、うめきたなどの拠点性向上による大阪南北都市軸の強化、近畿圏の社会経済発展への貢献などが挙げられている。