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帰国時にタバコやお酒が免税で買える。成田空港 第2ターミナルに到着時免税店がオープン

国内空港として初めて。第1、第3ターミナルにも2017年内設置予定

2017年9月1日 開業

成田空港 第2ターミナルの国内線到着エリアに到着時免税店がオープン

 NAA(成田国際空港)は9月1日、成田空港の第2ターミナル本館2階北側に、国内の空港で初めて到着時免税店である「Fa-So-La ARRIVAL DUTY FREE NORTH」をオープンした。9月4日には、同じく本館2階の南側に「Fa-So-La ARRIVAL DUTY FREE SOUTH」がオープンする。運営はともにNAAリテイリング。

成田空港の第2ターミナル本館2階北側にオープンした「Fa-So-La ARRIVAL DUTY FREE NORTH」

 この到着時免税店は国際線到着初便から最終便まで、すべての旅客が利用できるように営業する。取扱商品は外国製の酒類とタバコ。

 従来は出発エリアにしか免税店がなかったため、日本人旅行客が国内の免税店で買い物をしてしまうと、購入した商品を旅行中持ち運ばなければならなかったり、渡航先で持ち込みに制限を受けたりと不便だった。しかし到着時免税店ができたことで、帰国したタイミングで免税品を購入することができ、購入した商品を旅行中持ち運ぶ必要がない。また訪日外国人にとっても、日本に到着したタイミングで免税品を購入できる利点がある。

 NAA 代表取締役社長の夏目誠氏は、Fa-So-La ARRIVAL DUTY FREE NORTHのオープンに合わせて開催された記念式典において「これからますます激しくなる国際空港間競争のなかで、(到着時免税店は)空港の魅力向上に大きく寄与することができる」と述べ、さらに「これまでの免税店運営で培ってきた経験やノウハウを最大限に活かし、お客さまに楽しく快適、便利なサービスを提供することができればと考えている」と続けた。

 夏目氏に続いて挨拶を行なった国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長の石井靖男氏は、到着時免税店を設立した意義について「帰国する日本人への新たなサービスの提供、また2400万人を超えた訪日外国人をさらに増やしていこうという取り組みのなかで、新たな挑戦の1つとしてとらえるべきものと考える」と話した。

成田国際空港株式会社 代表取締役社長 夏目誠氏
国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長 石井靖男氏

 なお成田空港では、第1ターミナルの北ウイングと南ウイング、そして第3ターミナル本館1階にも2017年内に到着時免税店を整備する予定としている。

店舗の売り場面積は約100m2で、決して広いとはいえないが、さまざまな酒類やタバコが並んでいる