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オリエンタルエアブリッジ、空の日イベントで軍艦島を間近に見る「遊覧飛行」実施

長崎空港屋上展望デッキには「幸せの鐘」登場

2016年10月1日 実施

オリエンタルエアブリッジ、同社設立55周年を記念して軍艦島上空を飛行した「遊覧飛行」を実施

 ORC(オリエンタルエアブリッジ)は10月1日、同社創立55周年を記念した「遊覧飛行」を実施。「55にまつわるエピソード」とともに募集した一般応募のなかから抽選で選ばれた参加者が、軍艦島や長崎市内上空を飛行する遊覧飛行を楽しんだ。

オリエンタルエアブリッジ創立55周年を記念した「遊覧飛行」は13時50分に長崎空港を出発

 遊覧飛行では、同社が保有するボンバルディア製DHC-8-201型機が13時50分に長崎空港を出発。イベントの参加者は、軍艦島、雲仙普賢岳、諫早湾、長崎市中心部をめぐるおよそ40分の遊覧飛行を楽しんだ。

地上から整備員らスタッフがお見送り
オリエンタルエアブリッジ株式会社 代表取締役社長の小澤美良氏

 フライトを前に挨拶をした同社代表取締役社長の小澤美良氏は「わが社は壱岐、対馬、五島を結ぶ航空会社であります。長崎航空時代から55年ということで、皆さまから55にちなんだたくさんのエピソードを送っていただきました」とたくさんの応募があったことを明かすとともに、「小さな航空会社ですが社を上げて皆さまをお迎えしたい」と、パイロットを含めたプロジェクトの参加メンバーを紹介していった。

 また、小澤氏は「新聞でも報道がありましたが、今度、福岡に進出しようと思っております。福岡から対馬、福江、それからなんと、福岡から宮崎に飛ぼうと思っています。わが社も毎年、経営で苦しい思いをしてきましたが、そういった拡大を図るなかで、安定した運航と座席の提供に努めていきたい」と、今後の意気込みを示した。

機内ではCA(客室乗務員)による記念撮影も
この日は天候に恵まれ軍艦島上空を飛行するルートがとられた
正式名称は「端島」、軍艦島の通称のとおり軍艦に見える
造船所上空などを飛行
着陸態勢に入ったと思いきや、滑走路すれすれを維持する超低空飛行を披露した

 遊覧飛行では小型な機体を活かして、軍艦島では両サイドの乗客がしっかりと見られるようにと、右旋回、左旋回を繰り返すとともに、フライトの最後には特別に許可をもらい長崎空港の滑走路を使って超低空飛行を披露、空港から見物している人にもサービス行なって遊覧飛行を終えた。

長崎空港屋上展望デッキに「幸せの鐘」登場

長崎空港の屋上展望デッキに設置された「幸せの鐘」

 このORCによる遊覧飛行は、長崎空港の「2016 空の日フェスタ in NAGASAKI」の一環として開催されたもので、当日は空港施設でさまざまなイベントが実施されていた。空港屋上展望デッキでは、ORCのパイロットや整備員、社長自らがポップコーンの無料提供などを実施。ポップコーンを求める来場者が途切れなく行列を作っていた。

長崎空港では、子供を対象にしたお仕事体験など、さまざまなイベントが実施された
ポップコーンを無料配布する列で、小澤社長自らノベルティグッズの配布などを行なった

 また、長崎空港屋上展望デッキには、この日のイベントに合わせて「幸せの鐘」が設置され12時に点鐘式が行なわれた。長崎空港にはオランダの教会をイメージして鐘が設置され空港のシンボルとなっているが、新たに設置された鐘は誰でも鳴らすことが可能。

 新しく設置された鐘は、「鐘を鳴らす方に幸せがきますように」「鐘を鳴らす方が思う大切な人に幸せがきますように」「鐘の音を聞いた方に幸せがきますように」という願いを込めて、長崎空港「幸せの鐘」と名付けられた。空港関係者によると、新たな写真撮影スポットとして親しんでもらいたいとのこと。

オランダの教会をイメージした鐘がシンボルとなっている長崎空港に「幸せの鐘」が登場
長崎空港