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新東名 浜松いなさJCT~豊田東JCTの開通効果で、東名並行区間のお盆は渋滞ゼロ予測

三ヶ日JCT~音羽蒲郡IC~豊田JCTの渋滞がゼロに

2016年8月5日 発表

 国土交通省 中部地方整備局、NEXCO中日本(中日本高速道路)と周辺自治体は8月5日、2月13日に開通した新東名高速道路 浜松いなさJCT(ジャンクション)~豊田東JCTの開通効果を発表した。

 これによると、東名高速の並行区間(三ヶ日JCT~豊田JCT)の渋滞は、開通前年の115回から7回へと9割減少。同区間は2015年度のお盆期間は、渋滞ワーストランキング4位の最大渋滞長31.5kmほか、深刻な渋滞の発生区間となっていたが、2016年度は新東名の同区間開通により、渋滞の発生はゼロになる見込み。

開通後の渋滞発生件数
お盆時期は東名の並行区間は渋滞ゼロ予測

 また、奥三河地域周辺の観光施設やイベントの来訪者数が増加し、5月5日の「長篠合戦のぼりまつり」が前年比約1.2倍、設楽原歴史資料館が同約2倍などに増加。長篠合戦のぼりまつりでの車籍地調査では、愛知県外ナンバーの車両が前年比1.8倍となった。

日帰り圏が広がり、日帰り圏域人口は約2.1倍に
GW期間の観光施設、イベントへの来訪者数が増加

 公共交通、物流の面では、中部国際空港(セントレア)と静岡西遠地域を結ぶ高速バスの定時性が向上。遅延便数は3分の1となり、GW(ゴールデンウィーク)期間の最大遅れ時間は前年の160分から17分に減少した。また、50km以上を走行する移動距離の長い車両の7割、貨物車の9割が新東名を使うなど、長距離物流のインフラとして新東名への転換が進んでいる傾向が出ている。

 また、開通区間前後や周辺高速道路の断面交通量を見ると、名古屋地区では断面交通量が約1割増加。静岡IC付近の交通量でも、新東名の割合が増加しており、クルマの流れに変化が起きている。

セントレア~浜松間のバス所要時間が安定し、遅延便数が3分の1に
下りの時間信頼性が向上し、見込むべき渋滞の時間が減っている
長距離移動、貨物車の新東名への転換
各所の断面交通量
区間別の開通後交通量